
1: 名無しのアニゲーさん 2026/08/22(土) 19:42:11.269 ID:xFaLV8l85 KIRIHARA@KiriharaNaoyuki◆「みいちゃんと山田さん」アニメ化に対する意見書全国「精神病」者集団としても、「みいちゃんと山田さん」アニメ化に対する意見書を出しました。育成会との違いは、作品自体の評価に言及しているところです。 全国「精神病」者集団は、1974年5月に結成された、精神障害者個人および団体で構成される全国組織です。精神障害者の権利擁護と社会的包摂の実現を目指して活動に取り組んでおります。 亜月ねね作・講談社『みいちゃんと山田さん』のアニメ化が報じられて以降、当会には多くの問い合わせが寄せられました。当会では、この間、作品の内容について慎重に確認を続けてまいりましたが、先日、原作の最終話が公開されたことを受け、本作品に対する評価、アニメ化に関する見解およびアニメ製作委員会に対する要請をまとめることとしました。① 作品自体の評価 本作品は、診断こそないものの、障害の特性をもつ人物として描かれた主人公のみいちゃんが、夜の仕事に就き、搾取や暴力を受け、最終的に殺されるまでの経過を、主としてみいちゃんの友達である山田さんの視点から描いたものです。 本作品のアニメ化については、障害者に対する差別や偏見を助長するとの意見がSNS上で相次ぎ、アニメ化の中止を求める動きも起こりました。当会としても、作品の一部だけを取り上げて判断することは避け、最終話まで確認したうえで、その全体を評価する必要があると考えてきました。 本作品には、みいちゃんから賃金を搾取する雇用主、暴力を振るう交際相手、金銭によって女性の身体を買う人々など、みいちゃんを取り巻く搾取や暴力も一定程度描かれています。しかし、これらの問題が十分に掘り下げられないまま、物語全体としては、みいちゃん自身の認知的な特性や言動が、彼女を不幸へと導いた原因であるかのような印象を強く残す構成となっています。 本来問われるべきなのは、搾取や暴力、貧困、排除、必要な支援や合理的配慮、意思決定支援の不足といった社会的要因のほうです。ところが本作品では、こうした問題が、みいちゃん個人の特性が象徴的に描写され、不幸の原因もインペアメントに帰属させるかたちで展開されています。これは、医学モデルとよばれる考え方であり、日本も批准した障害者権利条約の趣旨に反する考え方であると位置づけられています。 さらに、最終話では、山田さんも心身を消耗させた末に死亡する結末が描かれています。山田さんの死が、みいちゃんとの関わりによってもたらされたものであると作品中で直接示されているわけではありません。しかし、みいちゃんの死に加えて、彼女を見つめ、その経験を描こうとした山田さんまで死に至るという結末は、障害者本人だけでなく、その周囲で関わる人も不幸に巻き込まれるという既存のステレオタイプを補強する物語として受け取られかねません。 現実に、さまざまな特性や社会的環境のなかで、搾取や暴力の被害に遭い、困難な状況へ追い込まれていく人がいることは事実です。そうした現実を作品として取り上げること自体を否定するものではありません。しかし、重要なのは、誰の視点から、何を問題の原因として描き、どのような社会的メッセージを生み出すのかということです。 本作品が社会的な啓発や問題提起として位置づけられるのであれば、個人の特性ではなく、搾取や暴力を生み、被害を受けた人を孤立させる社会の側にこそ、より明確に焦点を当てる必要がありました。しかし、作品全体、とりわけ最終話までを通じた意味づけは、その役割を十分に果たしているとは評価できません。 むしろ、知的障害や発達障害などの特性を、悲劇的な結末や周囲の不幸と結びつけて消費させる危険を有しています。以上から本作品は、障害者に対する既存の偏見や誤解を助長するものであると考えます。…