
1: 少考さん ★ JitE656N9 2026-08-16 09:25:51 ※PRESIDENT Online 2026/08/16 7:00 城本 勝 ジャーナリスト、元NHK解説委員 自民党を圧勝させた「推し活選挙」 2月の総選挙で高市早苗総裁率いる自民党が圧勝したのは、無名の若手アイドルを一気にスターダムに押し上げるような「推し活選挙」を展開できたからだった。 日本経済が長期的な不振にあえぐなかで、最も「割を食った」と感じる40代から50代の「就職氷河期世代」や、物心ついた時からスマホやSNSを使いこなして来た20代・30代の「Z世代」が、「日本列島を強く豊かに」と踊るように叫ぶ高市氏に熱く反応し、社会全体のうねりを引き起こした。SNSのショート動画を巧みに使い高市ファンを動員したその空気が若者だけでなく、幅広い世代を惹きつけた。 立ち居振る舞いや持ち物にも気を配り、サナ活という言葉まで生まれた。歯切れよく力強い発言で、各国の首脳とも臆することなく渡り合い、X(旧ツイッター)やユーチューブといったSNSで自己アピールを怠らない。 アメリカのトランプ大統領や欧州の極右政党のリーダーのように、アイドルやスポーツ選手をファンが熱く応援するのにも似た政治的現象を「ファンダム政治」と呼ぶが、それを典型的に見せてくれているのが高市首相なのである。 しかし、そうした「ファンダム政治」「推し活選挙」によって頂点に上り詰めた高市首相の弱点は、国家の最高指導者としての経験や見識が不足していることだ。一夜漬けの受験勉強のように、目の前の課題には徹底した研究と徹夜の準備で臨んでいくが、腰を落ち着けて、現象の根底にある問題点を分析し、過去の経験を基に対処方針を考える能力は決定的に欠けている。 移り気なファンダムに担がれた「孤独な女王」 いや、30年以上自民党の中心で活動してきたのだから、それなりの経験は積んでいるのだが、首相ともなると、個人的な経験や知識ではとても的確な判断をするのは難しい。 首相を支える与党の国会議員と官僚組織、さらには学者や知識人などの個人的なブレーンが必要だ。ところが高市氏には、そうした側近やプレーンの影は薄い。何でも自分で判断し、自分一人で解決しようとするからだ。結局、高市氏は、移り気なファンダムのあやうい神輿に乗る孤独な女王なのである。 当然のことながら、神輿を担ぐファンたちが関心を失ったり、担ぐのを止めたりすれば、政権の推進力はたちまち失われる。 その総選挙から半年になろうとする7月、高市氏を大勝利に導いた原動力であるネット世論に変化の兆しが見え始めていた。それをいち早く感じたのは、ネット上の高市ファンから激しい攻撃を受けてきた野党議員だった。 厳しい高市批判を続けてきたある野党議員は、6月下旬、国会が最終盤に差しかかった頃から、ネット上に飛び交う言説に微妙な変化が起きていることに気づいたという。 それまでは高市首相に批判的な言動をすれば、たちまち、雲霞のごとく誹謗中傷がやってきた。 野党議員「ネット上の高市応援団がおとなしくなった」 「高市の足を引っ張るパヨク(左翼を表すネットスラング)」「日本を貶める反日・媚中議員」「財務真理教の手先」「クズ議員」「無能」……。「高市の敵」なら何でもいいのだ。ありとあらゆる誹謗中傷、罵詈雑言が溢れ、似たような文面の大量のメールが送りつけられてパソコンのサーバーがダウンしたこともあるという。 特に、週刊誌報道が発端になった「サナエトークン」や他候補の中傷動画作成と高市事務所との関係を追及すると、「週刊誌ネタで首相の邪魔をするのか」と凄まじい非難が押し寄せ、殺害予告まで届いていた。ところが、それに変化が見え始めたというのである。 「国会終盤あたりからですかね。私たちに向かってくる空気が少しずつ変わってきた。相変わらず根拠のない誹謗中傷はあるが、その数はひと頃より減っています。それに明らかに政治的な背景はない、いたずら半分のものが増えてきました。ネット上の高市応援団がおとなしくなったような気がします」 激しい攻撃にさらされてきた側だからこそ、ネット空間の微妙な変化にも敏感なのかもしれない。その野党議員だけではない。同様にSNS上で「高市の足を引っ張っている」「反対するなら離党しろ」と非難され続けている自民党議員のなかにも、似たような感想を漏らす議員がいる。 (略) ※全文はソースで…