
1: 煮卵 ★ Lg/3//gK9 2026-08-14 21:47:51 「値上げしない」が代名詞だった外食大手サイゼリヤが7月、値上げの検討を表明した。約6年にわたって値上げをせずに踏ん張ってきた同社でさえ、止まらぬ物価高騰にあらがえなくなった格好だ。九州にも企業努力を重ねて値下げや価格凍結宣言を打ち出す外食チェーンやスーパーもあるが、「サイゼリヤショック」で値上げの波が一段と強まるとの見方も出ている。(伊東秀純) 「ついにサイゼリヤもか…」。 福岡市内のサイゼリヤ。家族連れでにぎわう店内で、中年の男性が落胆の声を漏らした。お得感のある看板メニュー「ミラノ風ドリア」(税込み300円)がお気に入りで、千円未満で外食を楽しめるのが魅力だ。月に数回は利用していたが、値上げ幅によっては見直すかもしれないという。 同社の松谷秀治社長が、値上げを示唆したのは7月の決算記者会見だった。具体的な時期や値上げ幅は示さなかったが、9月以降、「アフォーダブルプライス(手ごろな価格)の範囲内」で検討中と明かした。値上げに踏み切れば、2020年7月以来となる。 * 原材料費、人件費、店舗賃料…。外食や流通業ではあらゆる経費でさらなるコストアップが押し寄せている。サイゼリヤの値上げ検討は企業努力の限界を物語るが、ファミリーレストランのジョイフル(大分市)は4月、“逆張り”とも言える値下げを断行した。 「ロースかつとじ定食」(税込み988円)など、自社工場製品を中心に7品目を33~77円安くした。 7月の価格改定でも同程度の品目を値下げ。人気の「日替わりランチ」は20年以上も500円で据え置いているものの、同社の担当者は「今の状況ではいつまで継続できるかは分からない」と吐露する。 流通大手イオンは5月、プライベートブランド(PB)「トップバリュ」の食品約3500品目で、8月末までの価格凍結を宣言。スパゲティ(1キロ、本体価格228円)、サラダ油(900グラム、同258円)などを取りそろえており、消費者からは9月以降の継続を望む声が上がる。イオンは継続の道を探ってはいるが、「現時点では未定」という。 * 消費者がますます節約志向を強める中、同社グループで九州地盤のイオン九州(福岡市)は7月末、福岡県志免町にある総合スーパーをディスカウント店「ザ・ビッグ」に業態転換した。賞味期限が近づいた在庫を抱えたメーカーから一括で買い付けるなどして低価格を実現している。 特に食費がかかる子育て世帯に人気で、同社は「メーカーにとってもメリットがあり、食品ロスも減らせて一石二鳥。何とか価格高騰の波に立ち向かいたい」としている。 外食ビジネスアナリストの三輪大輔さんは、サイゼリヤの値上げについて、ネット上では「6年も値上げせずよく頑張った」と好意的に受け止める声が多いと指摘。 「あの値上げしないサイゼリヤが値上げしたとなると、それが“免罪符”となって、外食産業だけでなく他の業界でも値上げが相次ぐ可能性がある」と話した。 [西日本新聞] 2026/8/14(金) 13:24…