
1: 名無しさん 2025/07/09(水) 15:42:25.55 ID:K6XfZIFQ9 いよいよ夏を迎え、毎日暑い日が続いていますが、7月に入ってなんだかいつもと違うなぁ…と感じることがありませんか? 岡山県南部在住の筆者は、まだセミの声を聞いていません。 例年なら6月下旬から7月上旬には、クマゼミの「シャワシャワシャワシャワ…!」という声や、アブラゼミの「ジリジリジリジリ…」という鳴き声が聞こえていたはずなのですが…。 ■どうしてセミがいない?少ない? 虫の生態に詳しい東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。 ー梅雨が明けると「セミの大合唱」というイメージだったのですが、今年はどうしたのでしょう。 (東洋産業 大野竜徳さん) 「そうですね。今回は、そんな違和感について、私なりの解釈をお話ししたいと思います。 既にうだるような暑さですが、春先は涼しかったような…しかし気象庁のデータを見ると、今年の5?6月の平均気温は都市部では平年並みかやや高めだったようです。 ただ、今年は梅雨が短く、体感としては6月中旬から後半にかけて涼しい日が多く、その後一気に暑くなったように感じられました」 ■セミの羽化には「地温」が重要 「ところで、セミの羽化には地温が18?23℃程度に達することが重要とされています。 特に都市部で多いアブラゼミやミンミンゼミは、地温20℃以上が数日続かないと、『羽化するぞ!』というスイッチが入りにくいと言われています。 さらにクマゼミは特に温暖な地域を好むため、涼しい日が続くと羽化が遅れやすい傾向があります」 ーなるほど、今年は涼しい時期が長く続き、急に暑くなったことで一気に地温も上がりすぎてセミが羽化のタイミングを掴み損ねたのかもしれません。 ■雨が少なかったことも影響か ーさらに今年の梅雨はとても短く、雨が少なかったですね。 「短時間の局地的大雨はあったものの、地中深くまで水分が届きにくかったのかもしれません。 セミは樹木の根から樹液を吸って成長しています。 乾燥した日が続いて樹木の元気がなくなるとセミの幼虫は羽化前の最後のエネルギーになるエサと水をおなか一杯吸うことができません。 さらに、セミの幼虫は、雨で土が柔らかくなると地上に出やすくなります。 これも『羽化するぞ!』スイッチの一つなので、まとまった雨がないと、幼虫たちも戸惑ってタイミングを逃してしまうことがあります」…