655: おさかなくわえた名無しさん 2010/06/14(月) 00:07:22 ID:gN8TfDFW 元彼は「料理に詳しい、料理上手な自分」アピールが上手で、 食材やら調理法の薀蓄が凄かった。 鍋パーティでは鍋奉行だし、わたしの包丁の使い方に駄目だしされたり。 付き合って暫くしてから「彼の自宅で料理を作ってくれる」ってことに。 台所にはプロみたいな台所用品がばっちり揃ってて、びっくり。 でも見学してると、手際が悪いのに能書きばっかり達者で、あれ?みたいな感じ。 メインは炒め物だったんだけど、中華鍋をものすごい熱して、熱しまくってた。 材料投入と同時に、半端ない量の煙が発生。 「煙凄いけど、大丈夫なの?」とわたしが言っても、 「本格的なのはこういうものだ」とか言って、火を消さない彼。 とりあえずわたしが窓を開けたんだけど、そのあたりで、鳴り響く火災報知機。 で、鳴り響くインターフォン。「大丈夫ですか!?」って、がんがんドアも叩かれてて、 彼が出たら、マンションの管理人さんだったっぽい。 彼は「料理をしてて…」とかもごもご謝ってたけど、 「普通の料理で出る煙の量じゃないですよ!?ほんとに火災になりますよ!?」って めちゃめちゃ叱られてた。 更に消防車のサイレンの音がこっちに向かって近づいてくるのが聞こえる。 消防車呼ばれちゃったよ… 管理人さんは「あー 誰か消防呼んだみたいですね、こっちで謝って帰って貰うから」って帰っていったけど、 廊下には他の住人もいっぱい居たっぽかった。 (ファミリータイプのマンションをルームシェアしてたから、住人の数も多かったと思う。) 「管理人さんと一緒に出て行って、謝りに行った方がいいよ」って言ったのに、 なんだかんだ誤魔化す彼に、この時点でかなり冷めた。帰りたかった。 でも正直、この大騒ぎの中にわたしが出て行ったら、 自分が犯人みたいかなーとか思っちゃって、帰れなかった。ヘタレだ。…