203: おさかなくわえた名無しさん 高校のとき、おばあちゃんが入院して、結構大変な状態らしくて家族から覚悟はしておきなさいって言われた。それを聞いて、家族に彼氏を紹介したことは無いけど、 おばあちゃんが私の結婚式には出たいというのが口癖だったのを思い出し、 当時、彼氏とは結婚するつもりだったので(←アホ)彼氏を連れてお見舞いに行った。彼氏も快く引き受けてくれて、家の花壇から花を持ってきてくれた。 私は初めて彼氏を家族に紹介するのと、おばあちゃんが軽い痴呆がはじまっていることを聞いて おばあちゃんが変なことを口走ったりしないかと、不安と緊張でドキドキだった。 個室に入るとおばあちゃんは絵を書いていた。私を見つけると手招きした。 私が近づくと、私の腰を持って、くるっと回し、ドンっと背中を押した。 意味がわからず戸惑っていると、また手招きしてドンっと背中を押す。 それをみた彼氏が「あれ取って、ってことじゃない?」と言って私が押された方向にある水を指差した。ああ、なるほど。と思って水を持っていったら、違う!といわんばかりにブルブル首を振った。???じゃあこれ?と彼氏と二人で洗面器やタオル、鉛筆などを持って見せたけど おばあちゃんはブルブル首を振るだけ。 私たちがパニックになっていると、担当の看護婦がちょうど入ってきた。 「あ、あのー。おばあちゃんが何か欲しいみたいなんですけどぉ・・・。」と聞くと、おばあちゃんはまた私の背中をドンっと押した。それを見た看護婦が一言。 「ああ、帰れってことですよ。」 私たちはおばあちゃんと一言も会話することなく病室を後にしました。…