1ヶ月ほど経って、病院から身体はもう問題ないと告げられずっと泣き暮らしてたけどそろそろ前向きに切り替えようと、約半年ぶりのお酒を夫と飲みに行った。せっかくなのでお酒の種類が豊富な有名居酒屋に行った。心機一転のために贅沢しようと思い切り、結構高価な日本酒の1合徳利を頼んだところで、ベビーカーに乗った赤ちゃんを連れた夫婦が来店し、よりによって隣のテーブルに座った。赤ちゃんの声が耳に入るだけでも憂鬱なのに、子どもが産まれたばかりだという店員と、出産の様子や新生児あるあるで盛り上がり始めた。父親の方がどうやら常連なのと、店内が空いてて暇なせいなのか店員はなかなか離れず、やっといなくなったと思ったらタブレット持って戻ってきて子どもの写真見せながら盛り上がっている。酒も食べ物も味がしなくなり、徳利も飲み切らないまま退店。ファミレスならともかく、居酒屋で隣に赤ちゃん連れが座る確率、店員が子ども産まれたばかりという確率、それぞれ高くはないと思う。ずっと悲しみに沈んでたけど前向きに切り替えようとやっと決心して行動したタイミングで、なぜこんな確率に当たってしまったのかと思うと、子どもを亡くしたのにまだ苦しみが足りないという啓示なのかと感じる。啓示なんて馬鹿馬鹿しいとは思うけど、子どもが氏んでしまったのに幸せになるべきではないという思いにずっと取り憑かれていて、それでも心配して支えてくれる家族のために子どもを想いながらも楽しく生きようと決意したけど、出鼻を挫かれて、苦しみ悲しみ続けるべきだという強迫観念からまたしばらく逃れられそうにない。店員と夫婦は別に悪くないんだけど、モヤモヤがどうしようもなくてここで吐き出し。…