「今ある服を大切に」が新しいスタンダードに ファッション業界は世界で2番目に環境負荷が高い産業の一つと言われています。このような状況において、「新しい服を買う」ことよりも「今ある服を大切にケアする」ことが、最もクリエイティブでサステナブルな選択として注目されています。2017年に提唱された「スマート・ニットケア7つの習慣」の概念は、現在も世界のスタンダードとして色褪せていません。 特に、冷水洗濯がマイクロファイバーの脱落を減少させることが研究で報告されており、洗濯回数を減らし冷水で洗う習慣は、衣服を長持ちさせるだけでなく、海洋汚染防止にもつながる重要なアクションとされています。 世界のエシカルブランドが実践する「スマート・ニットケア7つの習慣」 2017年にプルミエール・ヴィジョン(PV)パリの「スマート・クリエイション・スクエア」で紹介された、以下の7つの習慣が推奨されています。 洗濯機の使用回数を減らす: 洗濯は繊維を傷めるため、着るたびに洗う習慣を見直すことで衣服の寿命が延びます。 温水ではなく、常温・冷水で洗う: 冷水洗いは繊維を傷めにくく、マイクロプラスチックの脱落も抑制します。 環境に優しい洗剤を選ぶ: 石油由来の合成界面活性剤を含まない、植物性・天然成分の中性洗剤が基本です。 乾燥機の使用を控える: 高温と摩擦はニットの繊維にダメージを与えるため、風通しの良い日陰での平干しが理想です。 アイロンよりスチームを活用する: 直接アイロンをあてる代わりに、スチームアイロンを浮かせて使うことでシワを取りながら繊維をいたわれます。 ドライクリーニングより手洗いを優先する: ドライクリーニングの溶剤は環境負荷があるため、丁寧な手洗いで対応できるニット類は手洗いを推奨します。 どうしてもドライクリーニングが必要なら、グリーンなお店を選ぶ: 溶剤を使用しない「水洗い専門クリーニング店」など、環境に配慮した店舗の利用を検討してください。 SHOKAY日本代表 林 民子氏のニットお洗濯術 林 民子氏は、長年の経験から「人間も動物ですから、髪の毛と同じケアでいいんですよ。」というプロの言葉をヒントに、シャンプーとコンディショナーを使ったお洗濯術を実践しています。 洗剤の代わりに使うもの/ポイント シャンプー+コンディショナー: 普段使っているもので構いません。ヤク、カシミヤ、ウールなど動物性タンパク質繊維に最適で、ふんわりと洗い上がります。 低刺激のベビーシャンプー: デリケートな高級ニットにも安心で、肌あたりを大切にしたい方におすすめです。 仕上げのポイント 洗い桶に冷水を張り、少量のシャンプーを溶かして優しく押し洗いします。すすぎの際にコンディショナーを使うと、ふんわり柔らかく仕上がります。乾燥は、タオルで軽く水気を取り、形を整えて平干しし、直射日光を避けて風通しの良い日陰で行います。 この方法は、海外のファッション関係者やサステナブルなランドリー専門家、ニッターコミュニティの間でも「賢いケア方法」として広く実践されているとのことです。 ヤク・セーターの洗濯 クイックガイド やること・おすすめ 冷水または常温の水で手洗い シャンプー+コンディショナー使用 中性洗剤(ニット専用)使用 タオルドライ後に平干し スチームアイロン(浮かせて使用) クローゼットの定期換気 着用頻度に応じた最低限の洗濯回数 避けること 熱いお湯での洗濯 洗濯機での強い回転(ネット使用でも注意) 乾燥機の使用 直射日光での乾燥 アイロンの直接あて ハンガーにかけての保管(型崩れの原因) 毎着用後の洗濯(繊維を傷める) SHOKAYについて SHOKAYは、世界で初めて「ヤク」素材に焦点を当てたリジェネラティブ・マテリアルブランドです。2006年にハーバード大学ケネディスクールで国際協力を学ぶ2人の女性が、チベット族の貧困問題解決を目指して立ち上げたソーシャルビジネスとしてスタートしました。ヤクの毛は年間わずか100gしか採れない希少素材で、カシミヤ以上の保温性、通気性、柔軟性に優れ、毛玉になりにくいという特性があります。SHOKAYはトレーサビリティを確保しながら、上質なニット製品や毛糸を生産・販売し、国連SDGs17目標のうち12目標の達成に貢献しています。 関連情報 SHOKAYオフィシャルサイト: DGBHのNOTE: 林 民子氏Instagram:…