
1: 阿弥陀ヶ峰 ★ LWgbSou19 2026-04-14 08:31:49 都内の高級住宅街の一角に立つ、モスグリーンの外壁が目を引く瀟洒な一戸建て。周囲はきれいに掃除されており、手入れが行き届いていることがわかる。 この建物は2024年9月に亡くなった、大山のぶ代さん(享年90)の自宅だ。2017年に夫の砂川啓介さん(享年80)が死去して以降、大山さんは施設に入居していたため空き家状態が続いていたが、大山さんの三回忌を前にひとつの区切りを迎えていた。 「この2月に不動産会社に売却されました。複数の業者が購入を検討した結果、かなり高額な取引となったようです。更地での販売になるので、室内に残されていたご夫婦の衣類や日用品も処分されることになります」(不動産関係者) 1964年に結婚したふたりが同地に居を構えたのは1995年のことだった。 「現在の価格で2億円はくだらない約35坪の土地に、地下1階、地上2階の豪邸を建てたのです。老後も見据えた間取りで、当時では珍しい全面バリアフリー設計。お風呂にはこだわりのジャグジーバスとサウナも設置しました。お子さんがいなかったこともあり、老後もそこでずっと暮らし続けるための“終の棲家”だったんです」(芸能関係者) だが2012年に大山さんがアルツハイマー型認知症と診断されると、夫婦で描いた理想の未来は遠のいた。 「砂川さんは俳優の仕事をセーブして自宅で大山さんの介護を続けていましたが、2016年に尿管がんを患いました。入院を余儀なくされ、そのタイミングで大山さんは施設に入所。退院後に自宅に戻った砂川さんですが、大山さんを自宅に呼び戻すことはできませんでした」(砂川さんの知人) 砂川さんは引っ越しも考えたが、最終的には自宅を守ることを選んだ。当時の心境を著書『娘になった妻、のぶ代へ』(双葉文庫)でこう明かしている。 《君が大好きな我が家で、また二人、笑い合いたいから。その日を、僕はこの家で、ずっとずっと待っているよ》 だが願いは叶わず、前述のように2017年に砂川さんが亡くなって以降は関係者らによって管理されてきた。この自宅の所有者は、大山さんと砂川さんがふたりで立ち上げた個人事務所だった。大山さんの死から約2年後の昨年11月に事務所は解散。相続財産清算人による会社清算が始まっていた。行政書士で相続・終活コンサルタントの明石久美さんが解説する。 「大山さんのように相続人がいない場合、利害関係人の申立てにより家庭裁判所が選任する相続財産清算人によって、財産が整理されます。会社が所有する不動産は現物で株主に分配されるか、売却して現金化したのちに株主に分配されることになります」 ところが相続人だけでなく株主も不在なのだという。大山さんの知人が明かす。 「個人事務所の株主は大山さんだけなんです。つまり、遺産を受け取れる関係者はもはや誰もいない。不動産の売却で発生した利益を含め、大山さんのすべての遺産は国庫に帰属する予定だそうです」 大山さんが旅立ってから、2度の春が巡った。ようやくの決着に、今頃、安堵していることだろう。…