
1: 征夷大将軍 ★ nGrtfSn19 2026-04-13 06:27:22 高校野球ドットコム 4/12 近年のプロ野球界では、高卒3〜4年目の選手が早期に戦力外通告をされている事態が相次いでいる。その影響なのか、有望な高校球児が進学を選択するケースが後を絶たない。 昨年も、プロ志望届を提出すれば指名の可能性が高かった阿部 葉太(横浜→早稲田大)や吉田 大輝(金足農→亜細亜大)といった逸材たちが相次いで進学を選んだが、今年もその流れは続いている。 ■プロ志望届提出すれば指名有望な左腕はなぜ進学するのか? 超高校級左腕・高部 陸(聖隷クリストファー)もその一人だ。昨夏の静岡大会では、5試合中3試合で完投、防御率0.90という快投を見せ、チームを甲子園出場に導いた。聖地でも1回戦の明秀日立戦で完投勝利を挙げており、140キロ台中盤の直球に加え、巧みな投球術と制球力は一級品。早くから今秋のドラフト上位候補として注目を集めていた。 そんな高部だが、昨秋の時点で進学の噂が浮上しており、関係者の間でも「複数の強豪大学が獲得に動いている」と囁かれていた。高部自身、当時から進学を視野に入れつつも、甲子園出場と自身の評価を高めるためにレベルアップを続けていた。 しかし、昨秋の東海大会準決勝の三重戦。高部は10失点を喫し、コールド負けという屈辱を味わった。それまで「プロか進学か」で揺れていた心境は、この敗北を機に進学へと大きく傾くことになる。そこには、同世代のライバルたちのレベルの高さも影響していた。 「自分は体が細く、体作りの面でもまだ足りない。ほかの投手と比べると平均球速も物足りなさを感じています。今の段階では指名されるかどうかギリギリのライン。ならば、4年後に大学を経てドラフト1位で指名されることを目指そうと決めました」 ドラフトにおける評価は、その選手の「絶対評価」だけでなく、同世代のライバルとの「相対評価」によって市場価値が決まる。その世代で圧倒的NO.1の実力があれば迷う必要はないが、中位前後の評価であれば、指名の可否は球団の補強ポイントという「時の運」に左右されてしまう。 高部の決断の背景には、家族からの助言と、セカンドキャリアを見据えた冷静な判断があった。 「親からは『少しでも長く野球を続けられる道を選びなさい』と言われてきました。高卒でプロの世界に入れば、すぐに結果を出せなければ短期間で見切られてしまう。大学で4年間のキャリアを積み、地力を蓄えてから進んだ方が、結果としてプロでも長くプレーできるのではないかと考えました」 さらに、高部が現実を見つめていたのは、引退後のことだ。 「高卒で戦力外通告を受けた場合、その後の進路の選択肢は大学卒業後に比べるとどうしても狭まってしまうと感じました。将来のことまでを総合的に考え、今は進学すべきだと決断しました」 高部は、急激な成長を追い求めるよりも、長く野球を続けるなかで着実に力を蓄えることこそが、正解だと考えている。 「急成長を期待するのではなく、階段を一段ずつ登っていくような道筋が自分には合っていると思っています。もちろん、何かのきっかけで急激に伸びる時期もあるとは思うのですが、長く野球を続けることで、経験を積み重ねるほど良くなっていくことが大事だと思っています」 昨夏、甲子園で鮮烈なデビューを飾り、周囲はドラフト候補として期待する中でも、高部は自身のキャリアを冷静に見据えていた。 ■高卒プロはまだ早いと判断した健大高崎の俊足野手 近年の甲子園で安定した強さを誇る名門・健大高崎。その主軸を担う石田 雄星内野手もまた、進学を表明した一人だ。1年時から3度の甲子園を経験し、巧みなバットコントロールと抜群の俊足を武器にする好打者として、スカウト陣からも熱い視線を浴びてきた。進学理由について次のように語る。 「自分は体が硬く、怪我をしやすい。レベルも負荷も一段上がるプロの世界では、故障のリスクがより高まると考えました。プロはまさに『一発勝負』。今の実力で飛び込むのは厳しいと実感したんです」 青柳博文監督も石田の将来を思い、高卒でのプロ入りには慎重な姿勢を示していたという。 「監督からも『体をずっと大切にしてほしい』と助言をいただきました。自分でも現状を分析した結果、大学は心身ともに成長できる最適な舞台だと確信しました。まずは4年間かけて体を作り、万全の状態でプロに挑みたいと思っています」 背景には、「早期戦力外」という厳しい現実もあった。 ※以下引用先で…