1 名前:樽悶 ★:2026/04/12(日) 23:56:33.84 ID:uDwgoVMH9.net 古谷経衡(作家/評論家/令和政治社会問題研究所所長) ■「日本はほぼ乗っ取られています(※朝鮮人に)」主張目的か 渋谷のスクランブル交差点で50代の男が灯油に火をつけ、その後自首した。男は往来妨害の容疑で逮捕されたが、その目的は放火そのものでは無く、自身のサイトを世間にアピールすることが目的だったようである。 段ボールにコピー用紙を張り付けたようなものに、「日本はほぼ乗っ取られています」という文句と、男が制作したとみられるサイトのドメイン名が大きく記載されていた。犯行動機は捜査中であろうが、渋谷のスクランブル交差点という日本随一の通行密集地で凶行に及べば、男が作った(と思われる)サイトがカメラの画角に収まり、格好の宣伝効果に繋がることを狙ったものである、という蓋然性は非常に高い。 私はこのサイトを覗いてみたが、古色蒼然とした「右派系論客」が述べる差別と排外主義で溢れており、作り込みの粗さが相当目立つものの、そこに通底するのは特に在日コリアンや朝鮮・中国人を「敵」と見なす右傾陰謀論である。 (省略) 今回の事件は、渋谷スクランブル交差点で放火するという「無差別性」において特異なものであり、ひとつ間違えれば大量殺傷にまで発展する危険を秘めた蛮行であった。いよいよ、右傾陰謀論者が実体となって、社会に対し無差別に牙を剝きだしたのである。 男が制作した(と思われる)件のサイトは、手あかのついた差別と荒唐無稽な右傾陰謀論で埋め尽くされている。そのほとんどは、既存の所謂「保守系言論人」や「保守系インフルエンサー」が語ったり既述した内容などと、および彼らが出演する「保守系ユーチューブ動画番組」などの引用が圧倒的に主で、男(ここでは仮に作者とする)独自の見解や解釈は極めて従である。 そして、どこからが引用でどこからが作者の意見であるのかも線引きが曖昧な場合もあり、文章としての体を成しているとはいいがたいが、同サイトの重要部分と思われる文意などを要約し、本稿筆者なりに咀嚼するとおおむね二つあり、まずその第一が以下である。 1. 日本は朝鮮人(本稿筆者注*この作者は、朝鮮と韓国を明確に区別しておらず、本稿では敢えて朝鮮とする)に乗っ取られている。反日政治家の多くは、朝鮮からの帰化人である。日本のテレビ・大メディアのほとんどは彼らに乗っ取られて情報操作されているから、国民は真実を知らされていない―。 (省略) これは2002年の日韓ワールドカップ共催大会から出発した「ネット保守」が、大手マスメディアを呪詛する正当性として、これまた「必ず」用いてきた理屈であり、手垢のついた右傾陰謀論である。これは「ネット保守史」に照らし合わせれば「古典的」と分類できる言説である。 逮捕された男=作者と仮定したとき、男は50代と報道されている。このようなネット保守の古典言説を咀嚼する場合、少なくとも15年以上前(2010年代)からこの界隈の言説を恒常的に摂取していたと考えるのが自然で、その開始点を40歳前後とすれば、「ネット保守」の平均的人物像、つまり「40代~60代の中年男性で、大都市部居住者(男は名古屋在住と報道)」というものと相当合致する。 (省略) そして極めつけは、作者が朝鮮人と同和問題を混同していることだ。 「背乗り(はいのり)朝鮮人(被差別部落(同和)に多く背乗り(ハシシタなど)入り婿や戸籍の売買、一家乗っ取りなどによるなりすまし同和、いまだ差別あるというエセ同和はほとんどが朝鮮人の背乗りでヤクザも多い)(原文ママ)。 被差別部落は近代以前の封建社会において、歴史的に差別されてきた人々とその子孫が居住する集落或いは集住地帯を指す名称であり、「同和」とは一般的には、そこに住む人々に対する差別などの人権問題(同和問題)を言うのであり、いずれにせよ朝鮮とは何ら関係が無い。第二次大戦後、さまざまな理由で日本国内で集住した在日コリアン居住地を「被差別部落」と呼称することは無い。 単に作者がまったく無知なのだが、同和問題と在日朝鮮人を混同するこういった世界観は、「ネット保守」特有の右傾陰謀論のひとつだ。 なぜ彼らが歴史的経緯の全く異なるこの二者を混同するのかは、「ネット保守」の分布が、同和教育・人権教育の比較的希薄な木曽川(愛知県)以東の東日本に偏在しているからであり、従って同和問題についての基礎知識が欠如しているからである(本稿筆者調べ。詳細は拙著『シニア右翼』(中央公論新社)、『ネット右翼の終わり』(晶文社)などを参照のこと)。(以下ソース) 4/7(火) 5:52 引用元:…