
1: ヒドロゲノフィルス(東京都) [US] 5HxJ39l20● BE:866556825-PLT(21500) 2026-03-14 07:52:38 「私の体のこと、自分で決めたい」 不妊手術禁じる法律に抱いた疑問 原告の千文さん(仮名)=2026年2月11日午後0時7分、神奈川県内、黒田早織撮影 「私の体のことを、私自身が決めるために。不妊手術を禁じる規定の撤廃を強く望みます」 【写真】妊娠しない体を求めて 生理に抱き続けた違和感、自分らしく生きたい 2025年10月。横浜市の会社員・千文さん(仮名、34)は、東京地裁の法廷で裁判官たちに語りかけた。 子どもを産めなくする不妊手術を原則禁止する法律は、生殖に関わる自己決定権(リプロダクティブ・ヘルス・ライツ)を侵害するもので、憲法違反だ――。千文さんら20~30代の女性5人はこう訴え、24年に国を相手に裁判を起こした。 この法律は「母体保護法」という。不妊手術を受けるのに厳しい要件を定め、違反した医師への罰則まである。 ■厳しい要件、医師への罰則も 具体的には、妊娠や出産がその女性の生命に危険を及ぼす(生命危険要件)か、すでに複数の子がいる(多産要件)場合に限られる。そのうえで夫の同意があれば(配偶者要件)、不妊手術を認めるというものだ。 未婚で子どもがいない千文さんは、いずれの要件も満たさないため、手術を受けられない。 ただ、避妊には他の方法もある。なぜ、不妊手術を望むのか――。千文さんには、女性を生きづらくさせる社会への抵抗の思いがあるという。 ■「いつかはお母さんになるから」 千文さんは関西の小さな町の出身。保守的な土地柄で、幼いころから、母が日々の家事や親戚らの宴席で世話役を一手に担う姿を見ていた。 「母親になったら自由じゃなくなるのかな」。そう感じ、子どもはほしくないと考えるようになった。ただ、「結婚して子どもを産むのがゴール」以外の女性の生き方は見当たらないと思った。教師や親戚からは「いつかはお母さんになるんだから女の子らしくしなさい」と言われた。 大学進学を機に都会に出て「解放された」と思った。大学院まで英文学を学ぶ生活では、さほど息苦しさを感じずに済んだ。 ところが就職活動で、「女は産むのが当たり前」という社会の現実にまた引き戻された。 上場企業メーカーの説明会の役員たちは男性ばかり。「我が社は子どもを産んでも働けます」と話す視線の先には、女子学生しかいなかった。…