1: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2025/12/20(土) 00:36:12.24 ID:/zDE7o5q0 お笑いの審査っちゅうのは『診察』とちゃうねん。『興行』やねん。 あの場には、お客さんがおって、空気が流れてんねん。前のコンビがウケた、スベった、その空気の中でMCが振って、審査員が喋る。その一連の流れも全部ひっくるめて『ショー』やねん。 お前のコメントはな、確かに正しい分析やねんけど、『音楽』が止まってまうねん。 『短くてよかった』言うたんは、嫉妬とかやないで。 『テンポという音楽』をお前が止めてまで喋る内容が、果たしてその音楽以上の価値があったんか? という問いかけやねん。 漫才もそうやろ? どんなに正しいツッコミでも、間違うたらお客さんは冷める。審査コメントもまた、漫才の一部やと俺は思てます。 ほんで、『とんでもねぇ』とか『木綿豆腐』のくだりを『ふざけてる、真剣にやれ』言うてたな。 粗品、お前は賢いから『分析』で芸人を救おうとしたんやろう。 でもな、『緩和』で芸人を救おうとしたんや。 5: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2025/12/20(土) 00:37:40.21 ID:/zDE7o5q0 一番言いたかったんはここやろ? ニッチェの松葉杖の話な。 お前は『医療従事者に聞いたら右でも正解やった、だから哲夫の知識不足で減点されたニッチェが可哀想や』言うてたな。 粗品、よう聞け。俺は『医学』の話をしてるんちゃう。『舞台』の話をしてんねん。 例えばな、歌舞伎とか能の世界には『型』があるやろ。舞台の左側(下手)から出る時はこういう意味、右側(上手)からはこういう意味、って決まり事がある。 お笑いにも、ベタな『文法』があんねん。 『怪我した足をかばう』という演技を見せる時、患部側に杖をつく動作の方が、お客さんにはパッと見で『あ、痛そうやな』って伝わりやすい記号(コード)なんや。 お前が言うてるのは『現実(リアル)ではこうです』っちゅう話。 俺が言うてるのは『表現(フィクション)としてどっちが親切か』っちゅう話や。 M-1の審査でもそうやけど、あまりにリアリズムを持ち込みすぎると、ナンセンスなボケができへんようになる。『空飛ぶわけないやん』で終わってまうからな。あの時、ニッチェのネタの世界観に入り込みたかったからこそ、『そこはベタな嘘をついてくれよ』って思ったんや。これを『老害の知識不足』と取るか、『舞台人としての美学』と取るか。そこはお前のセンスに任せるわ。 8: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2025/12/20(土) 00:39:22.87 ID:/zDE7o5q0 あと、『言いたいことあるならHulu(裏配信)で喋れや、なんで2組だけやねん』って怒ってたな。 あんなあ、花火師が『打ち上げ終わった後のゴミ拾いの時間』に火薬見せびらかしてどうすんねん。 あのゴールデンタイムの生放送、あの瞬間に一番輝く言葉を選びたかったんや。終わった後の反省会でグチグチ言うのは、性分に合わん。 それに、あの2回しか振られへんかったこと自体も、『笑い』にしてオチつけたつもりやで。それを真に受けて『需要なかっただけ』って……お前、ほんまに真っ直ぐ過ぎて心配になるわ(笑)。 ま、長々と喋ったけどな。 結局、粗品はお笑いが好きで、真面目すぎるんやな。 『ええ加減な先輩』が許せんのやろ。白黒ハッキリつけたいんやろ。 でもな、世の中には『白でも黒でもない、玉虫色』の面白さっちゅうもんがあんねん。仏教でも『中道』言うてな、極端に偏らんことが大事やと説かれてる。 お前のその『正論の剣』は切れ味鋭いけど、振り回しすぎると自分も傷つくで。…