
1: 名無しさん 2025/12/20(土) 08:38:22.93 ID:iqdkIQhE9 「野村監督以来のワクワク感」 桑田真澄氏がCBO就任、オイシックス監督が期待する“化学反応” プロ野球の2軍イースタン・リーグに参加しているオイシックス新潟アルビレックスBCは、10月に巨人を退団したばかりの桑田真澄氏をチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)に招へいし、18日に都内のホテルで就任会見を行った。 退団直後は「充電しようと思っていた」という桑田氏の電撃的な再始動は、迎える側のオイシックスにも大きな衝撃だった。 武田勝監督は、かつて指導を受けた名将の記憶がよみがえったという。 「率直でいいんですよね? はい、驚いてます」 桑田氏の就任会見に出席した武田監督は、感想を求められると開口一番こう切り出した。 オイシックスがイースタン・リーグに初参加した昨季、投手コーチとしてチームに加わった。 監督となった今季は「何か一つでいいから、前の年より良くなったというものを残したかった」と奮闘した。 順位を前年の最下位(8位)から7位に上げ、借金を前年の26から14に減らした。さらにドラフト会議では育成含めて3人の選手をNPBへ送り出した。 いずれも大きな成果だ。ただ球団はそこで立ち止まらず、次の一手として桑田氏の招へいに動いた。 NPB通算173勝を挙げて米国でもプレーし、引退後は早大大学院で学ぶなど、球界の枠を超えた発信力を持つ人物がチームに加わる。武田監督の脳裏によみがえったのは、若き日の記憶だ。 「私の社会人野球時代、もう20数年前になりますけど、野村克也さんが監督になられた時のようなドキドキとワクワク感があります。何か新しいことが起こるんじゃないかという予感ですね」 野村克也氏が阪神監督を辞した後、武田監督の所属したシダックスの監督となったのは2002年秋のこと。当時プロ入りをあきらめかけていた武田監督は、野村氏の下で自分の強みを探しながら成長していく。 「弱くても、力がなくても、頭を使え」という野球観を植え付けられ、ブルペンでの準備の大切さを知った。そして27歳だった2005年秋、ついに日本ハムの4位指名を受けた。 新たな価値観と出会ったとき、大きく運命が変わる選手がいるのを、身をもって知っているのだ。 桑田CBOは直前まで巨人の2軍監督を務めていた。そして今季、オイシックスは巨人に4勝13敗と大きく負け越した。武田監督は「全て負けてるイメージなんです。(記憶では)0勝になってます」と振り返るほど、力の差を感じたという。 一方の桑田CBOは当時を振り返り「(巨人の)選手の中では『やっぱりオイシックスには3連勝しないと』という雰囲気があったんですけど……」。新興球団として見下ろされる中での戦い。ただ、オイシックスは驚きも与えていた。 「なかなか苦戦しまして。武田監督の下で、選手たちが粘り強く戦ってですね、(3連戦のうち)だいたい1試合は負けるんですよ。『なぜ負けたんだろう』『オイシックスの粘りってすごいね』と、反省会をしたのを思い出しました」 このチームカラーはファンの支持を集めた。今季の年間観客動員は10万3701人にのぼり、リーグ内では巨人に次ぐ2位。ただ来季は、平均1673人だった観客数を同3000人まで引き上げ、勝率5割とAクラス入りという目標を掲げた。 さらに毎年5人の選手が、NPBドラフトや海外リーグへの挑戦を通じてレベルアップできる環境を作りたいという。 こうした高いハードルの上に、桑田CBOには「球団独自の文化づくりを担う」という役割が託されている。その過程では選手に「プロフェッショナルであること」を求めていく。 「高い技術を披露すること、ファンやメディア、スポンサーへの対応とか全てできてプロフェッショナルだと、僕は思うんです」。新潟の地から、新たなプロ野球像を発信したいのだという。…