816: 名無しさん@おーぷん 16/12/18(日)18:34:45 ID:???前に働いていた会社の先輩について語る。名前はAさんとする。Aさんは俺が入社した時から直属の先輩でなんでも教えてくれた。一言で言うとすごい有能な人でなんでもできる上に仕事についての知識は貪欲に吸収して咀嚼する。自分の担当してること以外でもなんでも調べてよく知っていて、仕事について意見や案を述べるとAさんよりずっと上のベテラン上司でも発想もしなかったすごい視点でのアプローチだったり画期的なアイディアだったりしていた。もちろん本人の仕事もすごい有能だったが、会社内のどんな部署や立場の人間でも意見を聞かれれば答え、その意見が間違っていたことがないというのが凄みだった。いつしか社内でAさんのことを「魔法使い」という俗称が広まっていた。何かわからないことがあれば馬に乗って深い森を訪れるとそこにいる、水晶玉を覗き込んで何の悩みでも的確に助言する魔法使いのようだからと。俺が知る限りAさんの助言に従って成功しなかった事例はない。そしてAさんの助言を無視したら確実に失敗していた。「Aさんが『明日日本が沈没する』と言ったら俺は間違いなく信じて脱出の用意をするね」とからかいの種にまでなっていたがAさん本人はそんな魔女扱いにも意に介さず自分の仕事をして自分の知識を拡大して誰かに聞かれれば助言していた。それだけだったらただの凄いデキる人なわけで「賢者」ならまだしも「魔法使い」なんてあだ名は付かないと思う。Aさんの助言にはもう1つ魔法がかかっていた。 引用元: 【チラシ】雑談・相談・質問・ひとり言【もどき】11…