
1: 2025/12/10(水) 11:34:02.17 ID:??? TID:dreampot 埼玉県で夫と暮らす後藤聡子さん(仮名・69歳)は、夫婦で月約26万円の年金を受け取り暮らしています。年金だけでは少し心許ないため日々節約に努め、ときどき遠出をすることが夫婦にとってのささやかな楽しみです。 そんな聡子さんには、2人の娘がいます。 長女の美穂さん(仮名・41歳)は、広告関係の企業に勤めており、都内で一人暮らし。激務なようで、聡子さんがいつ連絡をしても「ごめん、いま仕事中。あとでいい?」と返ってきます。実家にもなかなか顔を出さず、もう何年も顔を合わせていません。 美穂さんが月どれくらい稼いでいるのかもわかりませんが、「都内での一人暮らしは家賃の負担も大きいだろう」と心配した聡子さんは、いまでもときどき、お米やレトルト食品などの仕送りをしています。 ――そんなある日のこと。聡子さんは年末年始の予定を聞くため、美穂さんに電話をかけました。すると、珍しく美穂さんが電話に出てくれました。 「……あ! もしもし?」 「もしもし。ちょっとなに? 忙しいんだけど」 久しぶりに娘の声が聞けたことで、聡子さんは思わず声が弾みます。 「もしもし、ねえ、元気? 体調は大丈夫? 無理してない? こないだのお米、もう食べた? 調達するの大変だったのよ。どこも高くって……」 そんなに偉いの!?…娘が思わず声を荒らげた「母の一言」 その後も、聡子さんのおしゃべりは止まりません。 「……要件はなに?」 「ああ、そうそう。あんたたまには実家にも顔を出したら? 紗耶香の子どもたちもずいぶん大きくなったのよ。結婚してないんだから、いつでも帰ってこられるでしょう」 「……は?」 電話の向こうで絶句する美穂さんを気にすることなく、聡子さんは続けます。 「独身なんだし、少しくらい時間つくれるでしょう。紗耶香は仕事もしてるのに旦那さんと孫たちを連れて、ときどき顔出してくれるのよ。今年の年末年始くらい帰ってこられない? そういえば、こないだテレビで『独身税』なんてやってたわよ。実家に顔を出すか結婚するか、どっちかにしなさいよ」 「なにそれ……意味わかんない。結婚してるのがそんなに偉いの!?」 娘の予想外の反応に呆気にとられた聡子さんでしたが、次の瞬間、電話は切れてしまいました。 (別に結婚したくないわけじゃないのに、独身が悪いみたい。毎月家賃と生活費で生活ギリギリなのに、恋愛する暇なんてあるわけないでしょ? こんな状態でどうやって結婚しろっていうの!?) 実は、美穂さんは契約社員でした。そのため激務にもかかわらず年収は約400万円、毎月の手取りは26万円ほどです。物価も上がり、税金や保険料の負担も少しずつ増えるなか、生活の実感はますます厳しくなっています。 一方、妹の紗耶香さん(仮名・38歳)は結婚して2人の娘(5歳・3歳)がおり、聡子さん夫婦が暮らす実家から車で30分ほどのところに住んでいます。世帯年収は約800万円ほど。 テレビを見る時間もない美穂さんは、母が言っていた“独身税”という言葉が気になり、怒りに震える手で検索してみました。すると、「子ども・子育て支援金制度について」というページにたどり着きます。 「“社会全体で子育て世帯を応援”……? 私は私の生活でいっぱいいっぱいなのに、私より稼いでて幸せそうな紗耶香たちを支援しろってこと?」 “独身税”の意味を理解した美穂さんは、思わず持っていたスマホをベッドに投げつけました。 詳しくはこちら…