
1: 名無しのがるび 2025/12/03(水) 15:37:15.47 ID:Loed+Pt+9 11月21日に公開された細田守監督(58)の新作長編アニメーション映画『果てしなきスカーレット』。25日に興行通信社が公表した週末映画動員ランキングでは3位となったが、公開初日から3日間で13万6,000人を動員し、興行収入は2億1,000万円という数字は細田氏の作品としてはかなりの低調だ。さらに興行通信社が12月1日に公表した11月28日から30日までの週末映画動員ランキングでは、公開2週目にしてトップ10圏外となった。 本作が公開されるやいなや、Xでは鑑賞した人たちから酷評する声が続出。大手映画レビューサイト「映画.com」や「Filmarks」でも5段階評価中の平均評価が「2.9」となっており、レビューには賛否両論の感想が並ぶことに(12月1日現在)。 なぜ本作は、酷評されてしまうのか? その背景や原因、評価できる点などについて、映画ライターのヒナタカさんに分析してもらった(以下、カッコ内はヒナタカさん)。 「本作が苦戦した最大の理由は、“これまでの細田監督の映画の雰囲気とあまりに違いすぎる”ことでしょう。トレードマークとも言える“夏にピッタリの爽やかで身近な冒険物語”というイメージを意図的にせよ捨て、“赤黒いビジュアル”“血生臭い復讐劇の物語”を敬遠した方が多かったのだと思います。“最初にこれまでの細田監督作の名シーンを見せる予告編”も、そのギャップを感じさせてしまうため、逆効果だったのではないでしょうか」(中略) ではストーリー上では、どのような部分が不評を買ってしまったのだろうか? 「『果てしなきスカーレット』の批判意見で多く見られるのは、『場面転換が唐突』『世界設定が杜撰』『キャラクターが“書き割り”のように思えて感情移入できない』ということです。それらの原因は、細田監督が明言している“古典からの影響”にもあるのではないでしょうか。 っぽう細田氏といえばフリー転身後、『時をかける少女』(’06年7月公開)や『サマーウォーズ』(’09年8月公開)、『おおかみこどもの雨と雪』(’12年7月公開)など長編アニメーション映画において数々のヒット作を生み出してきた。その間には、製作体制に変化も見られた。 『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』は、大ヒット映画『国宝』も手掛けた脚本家・奥寺佐渡子氏(59)が脚本を担当(『おおかみこどもの雨と雪』は細田氏との共同脚本)。 だが、以降の『バケモノの子』(’15年7月公開)、『未来のミライ』(’18年7月公開)、『竜とそばかすの姫』は細田氏が原作・監督・脚本を担当し、『果てしなきスカーレット』まで“単独体制”が続いている(なお、『バケモノの子』は奥寺氏が脚本協力にクレジットされている)。 「細田監督は『果てしなきスカーレット』の企画のアイディアが『世界のいろいろな場所で戦争が起こった』ことに加えて、『コロナに感染して看護師たちの優しさに救われた』という自身の経験にもあったと明言しています。しかし、それもまた『中世ヨーロッパ風の世界に日本の看護師が迷い込む“異物感”』や『渋谷のミュージカルシーンの“唐突さ”』という批判へとつながってしまっていると思えるのです。 これらから鑑みるに、最近の細田監督作品にある問題は“脚本を他の人に任せればいい”という単純なものではなく、“複数の要素があまりにまとめきれていないので、企画段階で誰かが介入する必要があるのではないか”とも思えます。 全文はソースをご覧ください…