
カープは前田健太獲得になぜ動かない? 球団アドバイザー・黒田博樹氏とは“練習法で意見相違”覇権奪回に向けた大補強が予想される読売ジャイアンツも参戦済みとの“マエケン”争奪戦だが、なぜか古巣・広島東洋カープの名前は出てこない。エース復帰を心待ちにするファンも「なぜオファーを出さないのか」と、獲得に“動かない”球団に疑心暗鬼になっているがーー。「現在も球団に籍を置いている黒田博樹さんの存在も影響していると思います」とは、在阪球団を取材するスポーツライターの見解。「2人は野球観というか、投手の練習方法をめぐる“投手観”が異なるんです。象徴されるのが指導者や野球解説者の間でも議論される“投げ込み”で、黒田さんは現役時代から推奨派、片やマエケンは投げ込みを不要とする“反対派”なんです。」「マエケンはメジャーではブルペンで20球程度しか投げず、しかも全力投球しない練習方法で10年間戦ってきました。もちろん黒田さんも日米のトップレベルで結果を残した選手だけに、互いに投手論を持っていてどちらかが正しいとも言えません。ただカープ時代も投げ込みを極力避けたマエケンを、当時の若手選手がマネする事態も起きていたと聞きます。仮にマエケンがカープに来たら、選手が黒田さんとの間で板挟みになる可能性もある。元々、カープは12球団イチとも言われる猛練習によって選手が育つ風土があるチームだけに、若手には黒田さんの投手観を授けたい球団の思惑もあるのではないでしょうか」“船頭は二人いらない”ということか。(全文はリンク先)・二人の練習方法は真逆のようで実は根底では共通している。「投げ込みは量ではなく質」ということ。黒田さんも数十球で課題クリアできる投手はそれ以上投げる必要ないって言ってたよ。マエケンはそれができる投手で、多くの投手はそれができないから数投げる必要があるというだけのこと。・球団としては絶対的な信頼を寄せるレジェンドの黒田と彼を信頼してやまない盟友新井の二人にチームの舵を任せたいはず。マエケンの考えが合わないとかではなくこのラインにマエケンを入れる余地はないということではないか。マエケンが抜けた2016年にカープが優勝できたのも黒田・新井の一枚岩の団結が一つ結実したことも大きいと思っている。マエケンには失礼だが両雄並び立たずのものはやはりあるのである。やり方の正否を問うものではないが同じ投手同士ゆえに影響は周りに及ぶ。…