1: 1ゲットロボ ★ H3MkRcsY9 2025-11-19 18:24:43 高市早苗首相が7日の衆院答弁で「台湾有事」に関する発言を行い、中国側の反発を招いたことについて、台湾の馬英九前総統はフェイスブックで声明を発表し、「高市首相の言動はあまりにも性急で、台湾を危険な状況に追い込んでいる」と批判した。 馬氏は、台湾海峡情勢は両岸関係の影響を強く受けるとして、「この種の問題は外国の介入に委ねるべきではなく、『両岸の中国人』が自ら話し合うべきだ」と強調した。 馬氏は投稿で、高市首相が「集団的自衛権」を誤って引用したと指摘。これにより台湾海峡の緊張を煽り、中国側の激しい反応を招いたことに懸念を示した。また、歴代日本の首相が示してきた慎重な立場とは明らかに異なると述べ、石破茂元首相でさえ「軽々に結論づけるべきではなく、より慎重な姿勢が必要だ」と公に訴えていると紹介した。 さらに馬氏は、高市首相の台湾海峡への介入姿勢が、日本右翼および軍国主義の復活を想起させると指摘。とりわけ、今年が「対日抗戦勝利」と「台湾光復」から80周年に当たる敏感な時期であることを踏まえれば、武力介入を示唆する発言は極めて不適切で、中国国内の情緒を刺激し、台湾が求める平和と安定の利益を損なうものだと批判した。 馬氏は続けて、高市首相が引用した「集団的自衛権」の概念そのものにも誤解があると説明した。一般に知られる日本の「存立危機事態」は、日米安保体制に基づき、まず米国と協議する必要があると述べた。 そのうえで、米国務省が繰り返し強調する「一方的な現状変更には反対する」との立場を踏まえれば、「高市首相は米側と十分に意思疎通を行っていないのではないか」と推測した。 馬氏はまた、自身が2012年に出席した「中日和平条約発効60周年記念特展・座談会」でのメッセージを振り返り、日本に対し「対立をエスカレートさせないこと」「対話を放棄しないこと」「平和的手段で紛争を処理すること」を呼びかけたと述べた。 台湾海峡情勢について馬氏は、日台双方の友好関係を支持するとしながらも、「性急な発言や行動は歓迎できない。台湾を危険にさらすだけだ」と指摘。海峡の安定には両岸関係の平和的な発展が不可欠であり、「両岸問題の解決を外国に委ねるべきではない。両岸の中国人こそが、自らの知恵と能力によって平和的に分歧を解決すべきだ」と強調した。 最後に馬氏は、日本政府の関心自体は歓迎するものの、「逆効果となる軽率な言動については、明確に立場を表明すべきだ」とし、「それこそが台湾の人々の利益を守る真の姿勢だ」と結んだ。…