1. 匿名@ガールズちゃんねる 夏の記録的猛暑を受け、生産現場では秋の収穫量が大幅に落ち込むことは自明の理だった。しかし、国の発表する作柄予測は、現場の危機感を正確に反映していなかった。その結果、政府も流通業者も、実態よりも多い収穫量があるという前提で需給計画を立ててしまったのだ。 消えた21万トンを生む最大の要因は、国の統計基準と実際に流通する米との「ふるい目」の差だ。農家が収穫した米を選別する際のふるい目幅は、1.80mm〜1.90mmが一般的に使用されている。一方で、農林水産省が国の公式な「収穫量」を算出する際に使用されるふるい目幅は1.70mmだ。 このわずかな差が、いかに巨大なズレを生むのか。 作物統計調査をもとに計算すると、農家等が使用しているふるい目で選別した場合の平均収穫量は1反あたり約519キロ、全体で約653万トン前後の収穫量となる。国の基準と比べると、実に20万トンを超える差が生じるのだ。まさにこの「20万トン超」こそが、「消えたコメ」の正体だったのである。 しかし、統計という羅針盤を正常化するだけでは、根本的な問題は解決しない。 それは、日本の気候そのものが米作りに適さなくなりつつあるという、より大きく、深刻な現実だ。 「現在、全国で多く作付けされている『コシヒカリ』などの主要な品種は、何十年も前の猛暑が起こる前の環境を前提に開発されたものです。気候がこれだけ変わってしまったので、米の品種もアップデートされなければ対応できないのは当然のことです。国や研究機関が高温に強い品種開発を早急に進めることが必要でしょう」 2025/10/29(水) 21:13:37…