933: 恋人は名無しさん 2011/07/14(木) 18:56:49.17 ID:doJ8dN9q0 県外の大学に進学したのちUターン就職して地元で働き 彼氏と遠距離恋愛してた頃の話。 うちの近所にはいわゆる「膿家」みたいな旧弊な農家地帯がある。 実家がある地帯は普通のサラリーマン家庭ばかりなのだが 道を2~3本それるとその膿家地帯に足を踏み入れることになる。 義務教育の頃は学区が同じで、いやおうなしに交流があり 当時から「膿家地区の子」と、「まともな農家の子」「サラリーマンや自営の子」 との間で微妙な距離感があった。 私がUターンして実家に戻ると、 その膿家地区の「キングオブ膿家」だった家の長男(私の2歳上)が既婚者になっていた。 お嫁さんは日本人ではないらしく、膿家地帯でさえもてあまし気味らしかったが 私には関係ないことなので へーそーふーんと適当に噂を聞いていた。 934: 恋人は名無しさん 2011/07/14(木) 18:58:20.33 ID:doJ8dN9q0 ある休日、家の前で洗車してたら その膿家長男に話しかけられた。 なんか知らないけどすごくなれなれしい。 肩とか腕とかやけに触ってこようとする。 気持ち悪いんでいちいち避けてたら、長男が 「きみ、俺に昔バレンタインチョコくれたよね」 とか言い出した。 「?」となった。あげた記憶はいっさいなかったから。 その後も長男がなんだかんだ言うのを聞いてたら、誤解だとわかった。 小学生のころ、私の友達が膿家長男家(本家)の分家の二男に憧れてチョコをあげたことがあったのだ。 私は友達に頼まれて、渡す際に一緒に付き添った。 それがなぜか膿家長男の脳内では 「分家がもらったものは本家のもの」 「あのチョコはつまり俺がもらったも同然」 「ついでに友達に付き添ってた子(私)も、俺にチョコをくれたも同然」 という結論になっていたらしい。…