
マッチングアプリのせいで日本の結婚恋愛市場が崩壊した!? 真相は……1. マッチングアプリがもたらした「出会いの革命」マッチングアプリの登場は、恋愛のルールを根本から変えた。従来、職場や友人紹介、合コンが主な出会いの場だったが、アプリは時間や場所の制約を飛び越え、膨大な候補者とつながる機会を提供する。2023年の調査では、結婚したカップルの約10%がマッチングアプリ経由で出会ったと報告(明治安田生命調べ)。特に、都市部の忙しい若者や、地方で出会いが少ない人にとって、アプリは救世主ともいえる存在だ。しかし、この「出会いの民主化」が、逆に市場を混乱させているとの指摘もある。選択肢が無限に広がったことで、ユーザーは「もっと良い人がいるはず」と次から次へと相手を探し、関係を深める前に諦めてしまうケースが増加。「選択のパラドクス」と呼ばれるこの現象は、恋愛の決断を遅らせ、結果として結婚への道を遠ざけている可能性がある。2. 「崩壊」の背景アプリが引き起こす3つの問題ネットやSNSで「マッチングアプリが恋愛市場を壊した」と叫ばれる理由を、以下に整理する。(1) カジュアル化する恋愛とミスマッチの連鎖マッチングアプリは、気軽に「いいね」を送り、マッチすれば即メッセージ交換というスピード感が特徴だ。しかし、この手軽さが恋愛を「消費行動」に近づけているとの批判が。Tinderのようなカジュアルなアプリでは、遊び目的のユーザーも多く、真剣な交際を望むユーザーが失望するケースが後を絶たない。Xの投稿でも「アプリで会った相手が本気じゃなかった」「プロフィール詐欺に騙された」との声が目立つ。さらに、アプリは外見や年収、趣味といった「スペック」で相手をフィルタリングするため、実際に会ってみると「なんか違う」と感じるミスマッチも頻発。価値観や相性の深さは、会ってみないとわからないが、アプリの構造上、表面的な条件に目が行きがちだ。このギャップが、恋愛への不信感を増幅させている。(2) 男女の期待のズレマッチングアプリでは、男性と女性の目的が異なる場合も多い。男性は「まずは会ってみよう」と軽い気持ちでアプローチする一方、女性は結婚を視野に入れた真剣な出会いを求める傾向が強い(特にOmiaiやゼクシィ縁結びなど)。この非対称性が、すれ違いを生む。例えば、Xの投稿で「マッチングアプリで会った男性が、結婚の話になると急に引いた」との声が散見される。こうしたズレが、アプリへの不満を増幅させ、「市場の混乱」を招いている。(3) 結婚の遅延と非婚化の加速~(略)~…