1: ごまカンパチ ★ FP8ZkqXZ9 2025-10-02 23:55:24 わたしたちは2週間ほど前、製油所に対する相次ぐドローン(無人機)を受けてロシアがガソリン不足に見舞われていることを報じた。 当初は辺境の地域や占領下のクリミアに限定されていた問題は、急速に悪化している。 ガソリン不足は国内の大半の地域に広がっており、値上がり、長い行列、配給制、場合によっては給油所での品切れといった事態を招いている。 これまでウラジーミル・プーチン大統領による「特別軍事作戦」を自分たちとは無関係な遠い戦争として容認してきたロシア国民も、 いまではその影響を身近に感じ始めており、責任の所在を追及し出している。 ■当局は否認 ロシアの足元のガソリン店頭価格は、一部地域で1リットル99ルーブル(約177円、オクタン価95)に上昇している。 9月上旬の公式平均価格は1リットル64ルーブル(約115円)だった。 問題は価格だけではない。ロシア国民は次第にガソリンの入手に苦労するようになっている。 多くの地域で購入は1人あたり20リットルまでに制限されている。 地方のガソリンスタンドチェーンには、燃料カードを持つ法人顧客にしか販売しない措置を講じたところもあるほか、 反対に燃料カード保持者への販売を停止したチェーンもあると伝えられる。携行缶への給油を禁止した給油所も相次いでいる。 ロシアの占領下にあるウクライナ南部クリミア半島では多くの給油所が休業しており、営業を続けている店も軽油しか販売していない。 ロシア西部のニジニ・ノブゴロド州では、給油所でのガソリン不足のためスクールバスが児童の送り迎えをできなくなったが、地元当局は混乱はないと否定している。 ※略 ■陰謀論、ミサイル不足 ロシアメディアは、ロシアのインフラをいまでは毎晩のようにたたいているウクライナのドローン攻撃による影響を矮小化しているが、完全に無視することはできない。 また、在野の軍事史研究者ChrisO_wikiが取り上げているように、ロシアの軍事ブロガーらも不満を漏らし始めている。 ロシアではドローン攻撃の画像を共有することは違法だが、ウクライナのドローンが製油所の上空に飛来し、 迎撃が試みられた形跡もなく施設に突入する様子を多くの人が動画で目にしている。 ChrisOは、ロシアの著名な軍事ジャーナリストであるドミトリー・ステシンの投稿を引用している。 ステシンは、攻撃してくるドローンを毎回100%撃墜しているかのように主張するロシア空軍の発表に冷ややかな目を向けている。 製油所などの施設に損害が出た場合、ロシア空軍は決まって、撃ち落としたドローンの「落下した残骸」によるものだと説明する。 「2発の砲弾が同じクレーターに着弾することはないが、ドローンではそうなる」とステシンはソーシャルメディアに記し、引用した動画について 「ウクライナのドローンがバシコルトスタン(ロシア南西部の共和国)の製油所にのろのろと向かい、1週間で2回目となる残骸による攻撃を加えようとしている」 と皮肉交じりに解説している。 ■製油所側がわざと攻撃を許して値上げしているとの陰謀論 ※略 ChrisOが紹介している別のブロガー「ラムザイ」は、通俗的な陰謀論を展開している。 いわく、製油所の所有者は自分たちの施設が爆破されるのを故意に許している。そうすれば供給を絞り、価格を引き上げることができるからだ。 燃料価格が1ルーブル上がるごとに、彼らには数十億ルーブルの利益が転がり込む──。 ※略 だが、問題はもっと単純なのかもしれない。ロシアがウクライナのドローンを撃ち落とせないのは、地対空ミサイルが枯渇しているからかもしれない。 Chris_Oは別の投稿で、ロシアの軍事記者マクシム・カラシニコフ(筆名)の報告を引用している。 カラシニコフは最近、防空部隊から歩兵部隊に転属になった兵士らと話をしたという。 「なぜ彼らが歩兵部隊にいるのか? それは単純に、ブーク(防空システム)用のミサイルが足りないからだ」とカラシニコフは説明している。 「車両6両に対してミサイルが1発か2発しかないこともよくある」 防空部隊はここへきて艦載型のブークミサイルを受け取り始めているという。これは地上発射型の在庫が尽きたことを示唆する。 ※略 関連スレ ロシア占領下のセヴァストポリで一人当たりのガソリン販売が30リットルに制限 多くの地域では1人当たり10〜20リットルに制限される [ごまカンパチ★]…