1: 冬月記者 ★ tEtBB5vC9 2025-09-14 12:00:24 収束気配が見えない広陵高野球部の暴力問題 夏の甲子園辞退から1カ月、学校経営にも暗雲 野球部内の暴力が発端となり、広陵高(広島市)が全国高校野球選手権大会を史上初めて途中辞退して10日で1カ月がたった。 指導体制が変わり、1、2年生の新チームで再出発したが、渦中の中井哲之前監督(63)は理事兼副校長として学内にとどまる。 辞退以降も一連の問題はSNS上で蒸し返され、非難や誹謗(ひぼう)中傷が収束する気配は見えない。同校関係者は「対応にも限界がある」と漏らす。 ■志願者動向に懸念 新チームが秋季広島県大会地区予選の初戦に臨み、勝利を収めた8月30日。2学期の始業式が行われ、堀正和校長が在校生らに一連の問題について説明した。同校関係者によれば「一般生から特段の反応はなかった」という。 もっとも、同校を取り巻く現状は厳しい。同校は中傷が続く中で来校者らの安全を担保できないと判断し、9月上旬に実施予定だったオープンスクールをとりやめた。 懸念されるのは入学志願者の動向だという。5月1日現在の全校生徒数は1457人。 「野球部員でない生徒が9割を占める」(浅田哲雄事務局長)が、甲子園の常連校として知られる同校だけに、野球部の不祥事は「広陵」全体のイメージダウンにつながり得る。 志願者が減少すれば、学校経営にも支障をきたす。「影響がどれだけあるか、図りかねる点がある」。 法人理事も務める浅田氏には、今回の問題はSNSで先行して拡散した情報に同校も翻弄されたとの思いが強い。 ■SNSで非難激化 出場辞退の発端は今年1月22日のできごと。同校の説明によると、部員が暮らす寮で1年生(当時)の被害生徒がルールを破ってカップ麺を食べ、2年生(同)4人がそれぞれ被害生徒の部屋を訪問した上で胸をたたく、頰をたたく、胸ぐらをつかむなどの行為に及んだ。 事案を把握した同校は広島県高野連へ報告。3月上旬、日本高野連から「厳重注意」を受けた。 だが、学生野球憲章に基づく基準に従い発表されなかった。被害生徒は3月末、転校したという。 7月下旬以降、同校が県大会を勝ち進む中で、SNSで被害生徒の保護者を名乗る人物からの告発が広がった。 《10人以上に囲まれ、合計100発をも超える集団暴行》などと同校の報告とは異なる被害を訴え、広島県警に被害届が受理されたとも明かした。 告発は中井氏が事実の隠蔽を図ったとし、厳重注意にとどまった措置にも不満がにじむ。被害生徒が泣き寝入りを強いられたと受け止められ、同情を集めた。 全国大会の組み合わせ抽選会、開会式…。日を追うごとに同校への非難がSNSで激化した。 続きはリンク先…