
転載元: ネギうどん ★ 2025/09/02(火) 10:59:23.08 ID:6aYnknLy9 日本球界に衝撃のニュースがもたらされたのは、8月26日のことだった。 米カリフォルニア州に本社を置く動画配信大手のNetflixが、来年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)の日本での独占放送権を獲得したと発表したのだ。これによって、WBC全47試合は、日本の地上波テレビで見ることはできなくなった。 (略) では、民放テレビ局の地上波やBSで中継が可能になるにはどうしたらいいのか。 「たとえば準々決勝の1試合を中継するには、Netflix側に『サブライセンス契約』の交渉をする必要があります。ただ、Netflixは独占中継権に強いこだわりがあるため、現時点でその可能性は限りなくゼロに近いと言わざるを得ません」(前出・デスク) 侍ジャパンのOBで、第1回から2大会連続で貴重な中継ぎとして活躍した渡辺俊介氏は、いったいどう感じているだろうか。まずは、自身が経験した “WBC狂騒曲” から。 「第1回大会の最初からすごく人気だったと思われているようですが、そうでもなかったんです。日本ラウンドの試合では空席も目立ちましたからね。大会前のテレビの扱いもそれほど大きくありませんでしたから、僕らも『注目されている!』とは感じなかったほどです。 それが変わったとわかったのは、優勝した帰りの飛行機のなかでした。誰かが『日本では大変なことになってるぞ』と。しかも機長さんが『優勝おめでとうございます。視聴率は40%です』と、聞いたことのない数字をアナウンスしてくれたからなんです(実際は43.4%)。大会後は取材が多くなったことを覚えています」 (略) 「いまでもよく覚えているんですが、連覇しての帰国後、街中でもよく声をかけられたんです。で、話を聞いてみると、商店街にある電気屋さんのテレビでみんな揃って見ていたとか、ラーメン店で見ていたとかなんです。 なかには女性で『野球に興味はなかったんですが、お父さんと定食屋さんで見ていたらすごいことになって』とか。そのとき、テレビの力はすごいと感じましたが、思い返してみると、それも地上波で中継してくれたからなんだと」(渡辺氏) 渡辺氏は「心配な点がある」と、こう続ける。 「先ほど『野球に興味はなかったけど』という方の話をしましたが、ネット契約となって、野球に興味がない人がわざわざ契約しますかね。そこだけが懸念材料です。また、僕より上の世代の方は困るんじゃないかと。契約の仕方もそうですが、お金を払ってスポーツを見ることに違和感を覚えると思います。 僕としては、お金を払っての流れは理解しています。2014年から2年間、アメリカでプレーしましたから。向こうではケーブルテレビで面白いコンテンツにお金を払うのが当たり前でしたからね。そのうえ、今の若い世代は『テレビをあまり見ない』といいますし。 じつはウチもNetflixと契約していて、子供たちはよく見ています。ただ、いち野球人としては、せめて日本戦だけも無料にしていただければありがたいですね。必ず野球の発展につながりますから」 前出のスポーツ紙デスクによれば、「NetflixはWBCに続き、MLBの放送権も視野に入れている」と語る。2024年末時点でNetflixの全世界会員数は3億163万人、売上高は390億ドル(約5兆7720万円)。WBCの150億円に対し、MLBの中継権は1000億円に上るとも言われるが、その資金力なら可能なのか。Netflixの猛威は、収まりそうにない。 全文はソースで…