1: ネギうどん ★ wNbmPZM/9 2025-08-16 11:41:13 サッカーは常に右肩上がりを示す競技だ。10年前より競技レベルは確実に上昇している。先日亡くなった釜本邦茂さんが活躍していた50~60年前と比較すれば一目瞭然だ。当時の日本代表と現在の日本代表が戦えば、現代の代表が大差をつけて勝利しているだろう。日本はその間、世界で最も長足の進歩を示した国のひとつである。 たとえば中田英寿といえば20~25年前のヒーローだが、彼が現在の日本代表に入ったときにポジションを確保できるかと言えば、少なくとも筆者は難しいと考える。 だが、釜本さんは違う。現役当時の釜本さんが現在の代表に入っても十分に通用する。CFとして圧倒的な存在感を発揮するだろう。依然として、時代に追い越されていない例外中の例外なのだ。日本が生んだ不世出のストライカー。断トツのナンバーワン選手である。 釜本さんがサッカーを始めたのは小学校4年。それまではプロ野球の選手になることを夢見ていたが野球少年だった。現在の尺度ではサッカーを始めるには少し遅い年齢だ。しかし釜本さんは筆者のインタビューに対し、野球の経験がサッカーに生きたというエピソードを語った。 釜本さんにヘディングが強い理由を尋ねると、それは落下点を予測する能力の問題だとし、「野球少年時代に外野フライを捕球する練習で養われた」と述べた。しかし、強さを際立たせたのはヘディングだけではなかった。インステップキックは誰よりも強烈で、強靱な足腰に基づくボディバランス、ハンドオフを使ったキープ力も半端ではなかった。 保持したボールを簡単に奪われない。そこから強烈なシュートに持っていく馬力溢れるプレーが何より魅力で、それこそが現代の代表に入ってもエースストライカーとして十分スタメンを張れるだろうと言いたくなる大きな理由である。身体が半端なく強いのだ。 身長は179センチと、超大型サイズではない。しかし実際にお会いすると、数字以上にデカく感じられた。分厚い胸板。太い首。太腿は女性の平均的なウエストサイズ以上だとされた。小中学時代、見るからにガタイのいいガキ大将風の生徒が学年にひとりかふたりいたものだが、釜本さんはそういうタイプだったに違いない。 続きはソースで…