1: ニーニーφ ★ JMZoqUiS9 2025-08-15 11:56:16 中日の中田翔内野手(36)が今季限りで現役を引退することが14日、分かった。巨人からの移籍2年目の今季は野球人生を懸けて挑んだが、持病の腰痛が再発。潔くバットを置く決断を下した。 豪快なキャラクターとバッティングでファンを魅了したスラッガーは18年の現役生活にピリオドを打つ。15日に記者会見する予定となっている。 中田が、決断した。18年間のプロ野球人生に終止符を打つ。大阪桐蔭高1年夏に注目を集めてから、ずっと日の当たる道を歩いてきた。高校球界のスターはドラフト1位でプロの世界に足を踏み入れ、数々の栄光を手にした。 4番、日本一、打撃タイトル、侍ジャパン。そして、同じくらいの批判やブーイングも受けてきた。人の何倍も酸いと甘いをかみ分けてきた。これまで「執着はしない。辞めるときはスパッと」と言い続けてきた。あらゆるものを背負ってきた中田に二言はなかった。 現役生活最後の勝負をかけて、2024年にドラゴンズへ移籍した。1年目の昨季は4月の快進撃を支えたが、その後に腰痛を発症。計62試合で打率2割1分7厘、4本塁打、21打点という成績でシーズンを終えた。今季は腰の負担を減らすため、オフに減量して挑んだものの、5月に再発。ファームでの調整を余儀なくされた。さらに、腰痛のたびに打ってきた注射も年々効かなくなっていた。そのときにふと漏らした言葉がある。 「ここからまずは2軍で試合に出るようになるとして、オレが出れば出られなくなる若い子がいるわけで。そういうことも考えるようになるよ。練習でも今までだったら楽勝でスタンドインしているのがそうでなくなってきたし」。寝ているときに引退セレモニーのスピーチを考えている夢を見るようになったのもこのころだ。「これ以上チームに迷惑は掛けられない」。気持ちは「引退」に傾いていった。 最後まで現役にこだわる選択もあったかもしれない。しかし、中田の唯一無二の野球人生がそうはさせなかった。日本ハムに入団したときから球界の話題の中心。当時の最多記録の高校通算87本と注目度が高かった上、1月の自主トレ中に「小遣い月30万円」「彼女います」など奔放な発言が相次ぎ、“中田フィーバー”を巻き起こした。2年目に1軍デビューすると、4年目にレギュラーに定着。16年は4番として日本一に貢献した。 21年の途中に巨人へ移籍。23年オフにオプトアウト権を行使して、自由契約となり中日に入団した。打点王3度、ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞5度と数々のタイトルにも輝いた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など国際大会でも侍ジャパンの主軸として活躍した。 「中田翔は中田翔やから」。良いときも、悪いときも、どんなときでも自分を貫いてきたプロ人生。だから、去り際も自分で決めた。プロ野球ファンに鮮烈な記憶を残したスラッガーがバットを置く。…