1: 七波羅探題 ★ LvLVbWVn9 2025-08-12 06:24:53 総務省の発表によれば、2025年1月1日時点の日本人の人口は1億2065万3227人で前年よりも90万8000人減少し、調査開始以降、最大の減少数となった。 「少子化の深刻さが加速すればするほど、こうした報道に耳が慣れ、国全体が危機感を麻痺させているのでは?という気がします」 こう話すのは危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏。 「『少子化の原因=非婚化・晩婚化』という視点で、婚活推進や男性育休の拡充など、さまざまな施策が打ち出されてきました。 しかし、結婚さえすれば、結婚が早まれば人は子を産むのか、夫が育休を長く取れば産むのか、出産や育児補助が出ればいいのか…。現代人の価値観は国が考える以上に多様化しており、物事はそう単純ではないのかもしれません」 今回取材に応じてくれたのは、ある3児の母・Aさん。既婚の義姉(夫の姉)が子どもを持たないことを義母が納得せず、あの手この手で産ませようとしていたこと、そして嫁姑の対立について、内容を編集することを条件に話してくれた。 「5人きょうだいの長女として育ったAさんは、家庭の経済状況を考慮し、中学生の時に高校を最終学歴とすることを決意したそうです」 と平塚氏はAさんの生い立ちを説明。Aさんが自らの強い意思に基づいて人生を進んできたことが、後に「姑」との関係を致命的に悪化させずに済んだ理由ではないか、と平塚氏は指摘している。 Aさんは就職に有利な地元の商業高校を早い段階から第一志望とし、推薦入学を狙って勉強・部活・委員会活動に励んだ。平塚氏はその後のAさんの進路について… 「Aさんは常に学年上位の成績でしたが、大学進学は一切望まず商業高校に推薦で入学。高校でも上位成績を維持し、やがて狙いどおりの企業に就職を内定させたのです」と説明。もっと学びたければ社会人になってからでもできる、とAさんは割り切っていたそうだ。 その後、取引先の社員だった夫と結婚したAさんは、その母親が学歴重視の価値観を持っていることを知る。義母は「どれだけ高学歴の男をつかまえても、妻の出来が悪ければ、賢い子どもは産まれてこない」などの嫌味を言ってきたという。 「ところがAさんは義母に対し『これから認めていただけるよう努力します』と毎回同じ反応をし続けました。本音では『殴りたい』と思ったこともあったが、時間をかけて義母に自分が間違っていると思わせたかった、と語っています」 平塚氏はAさんが「いい意味で戦略家で、常に冷静だった」と評した。 一方、夫の姉は国立大学出身で大手企業の社員。既婚だが子を持つ意思がなかった。義母は娘が孫の顔を見せないことが不満で、「私が育ててあげるから」「教育費もウチがもつわよ」など、あの手この手で産ませようとしたという。 しかし、義姉は「これ以上ダンナの親と関わりを増やしたくない」「給料が全部子どもに消える」などと、親の提案をことごとく突っぱねた。 「これに苛立った義母は、その矛先を3児を産んだAさんに向け、『あなたみたいな、低学歴な人ほど子作り上手で、産むべき人に限って産まないのよね』などの言葉を浴びせたそうです」 義母は「多産家庭に育った子は金銭的に余裕がないため低学歴傾向にある。そういう人は仕事に精を出さず子作りに励みがちだ」という乱暴な理屈を向けてきた。 しかし、Aさんは義母を恨まぬよう、いつも自制心を利かせた。「差別主義者と同じ土俵に立ちたくない。私は親から十分な愛情を注がれ、進路も自らの意思で決めてきた。」それがAさんの矜持だったのである。ケンカ腰にならないAさんは義母からしたら「ヌカに釘」。嫁姑間の争いは激化しようがなかった。 8/11FORZA STYLE…