497: 名無しさん@おーぷん 2017/01/22(日)02:54:58 ID:hU3 子供の時、8歳下に生まれた弟が、両親に可愛がられているので両親を取られた気がして面白くなく、何とか意地悪してやろうと思っていた。弟がしゃべり始めた頃、私の動物図鑑がお気に入りになって動物の絵を指さして「うさぎ」とか「ライオン」とか読んでやるときゃっきゃっと喜んだ。よしここだ。私は「馬」の絵を指さして「ブタ」と教え込んだ。何度か繰り返すと、馬の絵を見ただけで弟の方から「ブタ!」と言うようになった。やーいバカ、と考えの浅い私はほくそ笑んだ。日曜日の午後、お茶の間で両親と私と弟がまったりしているとつけっぱなしのテレビが競馬中継の時間になった。画面いっぱいに映し出される馬、馬、馬。弟は興してテレビに駆け寄り「ブタ!」と叫んだ。両親「え?」弟、テレビの画面に指を押しつけながら「ブタ!ブタ!ブト!ブト!ブトブトブト!」舌が回らないので、途中から「ブト」になってしまった。さすがに母は子供のことをわかっている。「(私)ちゃん、(弟)に何か言った?」私「あうっ」うなだれて白状すると、両親爆笑。父「俺も同じこと、弟にやった。親子ってそんなところも似るんだ」弟はそのことを覚えていないが、高校生くらいまで両親と私の間だけで「ブトはまだ寝てるの?」とか、弟のことをブトと呼んでいた。…