日本語を5年以上勉強してきたロシア人の投稿者が、年越しの集まりで、生まれて初めてのラム酒をショットグラスで6杯。気づけばロシア語も英語も口から出てこなくなり、出てくるのは日本語だけになっていた。その場に日本語が分かる人は一人もいない。必死の訴えは誰にも届かないまま、雪道では高い眼鏡まで壊してしまう。 ※注:投稿者たちはロシア人。ロシアでは新年が一年でいちばん大きな祝日とされ、大みそかの夜は家族や友人と集まって、年が明けたあとも夜通し祝うのが定番になっている。 何をやらかした? 📌 母語はロシア語で、日本語を5年以上学んでいる投稿者。大みそかに友人の家で開かれた年越しの集まりで、人生で初めてラム酒を飲み、ショットで合計6杯空けた。酔いが回るとロシア語も英語もまったく出てこなくなり、友人たちへの頼みごとはすべて日本語に。誰にも通じず、本人はパニックに陥った。みんなで散歩に出た途中、雪の上で転んで高価な眼鏡を壊し、ほとんど何も見えない状態に。眼鏡は友人たちがダクトテープ(布製の強力な粘着テープ)で応急処置してくれた。 事の発端 年に3〜4回しか飲まない人の「例外の日」 投稿者の母語はロシア語。英語で書いた投稿の冒頭で、「ときどき英語がおかしかったらごめんなさい。もっと勉強しないと」と断っている。 ふだんはほとんどお酒を飲まない。飲むのは年に3〜4回ほどだ。あちこちへ車で出かけることが多いうえ、そもそもお酒があまり好きではないからだという。ただし、何かを祝う日だけは別。とくに新年のような大きな行事のときは、投稿者も飲む。 手土産はラム酒1本 12月31日、投稿者は年越しを祝うため、友人たちと一緒に友人の家に集まった。手土産に選んだのは、ラム酒を1本。その家の友人がラム酒好きだと聞いていたからだ。本人いわく「ウォッカもね(私たち、ロシア人なので)」。 実は投稿者自身、ラム酒を飲んだことは一度もなかった。せっかくの機会だからと、試してみることにした。 やらかしの一部始終 1杯、また1杯で、合計6杯 夜が進むにつれて、投稿者はショットを1杯頼み、もう1杯、さらにもう1杯と重ねていった。飲みすぎたと気づいたときには、自分の考えとのつながりが切れたような感覚になり、まわりのものがぐにゃりとゆがみ始めていた。体のバランスは、もうどこにも残っていなかった。飲んだショットは合計6杯。 ロシア語が一文も出てこない 最初のうちは楽しかった。問題はここからだ。投稿者は日本語を5年以上勉強していて、日本を訪れたときには毎日の生活で日本語を使っていた。その日本語が、いちばん出てきてほしくないタイミングで前に出てきた。酔いが深まるにつれ、ロシア語も英語も話せなくなったのだ。 戸惑う友人たちを前に、投稿者の頼みごとは全部日本語。どれだけ頑張っても、ロシア語では一文すら組み立てられない。ラム酒といえば、海賊映画でおなじみの酒だ。本人いわく、脳が「とある海賊の飲み物」に完全にふさがれてしまっていた。 「どうしてどうして」 友人たちにとっては、笑える光景だった。でも投稿者本人にとっては、絶望と混乱とパニックの時間だった。いくら話しても、誰にも声が届かず、誰にも分かってもらえない気がした。母語のロシア語も英語も、まるで音が消えてしまったかのようだったという。 投稿者が覚えているのは、座ったまま、声に出してこう言っていたことだ(投稿に本人が書いていた日本語のまま)。 「どうして誰でも私の言葉の意味が分からない… どうしてどうして」 雪の上で、誰も受け止めてくれない 騒ぎが頂点に達したのは、みんなで散歩に出たときだった(なぜ出かけたのかは、本人も覚えていない)。投稿者は雪の上で転び、高価な眼鏡を壊してしまう。転ぶ直前、「支えて」のようなことを言おうとしたのだが、友人たちにはやはり意味の分からない言葉にしか聞こえず、受け止めるのが間に合わなかった。投稿者はもともと視力がひどく悪い。眼鏡を失って、ほとんど何も見えなくなった。 その後 この惨事のあと、友人たちが壊れた眼鏡をダクトテープでなんとか応急処置してくれた。散歩から戻ると、投稿者はそのまま眠ってしまった。 目が覚めて、何があったのかを思い出した瞬間、恥ずかしさが一気に押し寄せた。スマホには十数件の着信が入っていた。幸い、話す力はすっかり元に戻っていた。 眼鏡は今も壊れたままだ。「お酒はほどほどに」という戒めとして、そのままにしてある。古い予備の眼鏡はあるものの、壊れた眼鏡ほど見え方はよくない。とはいえ、ほかに選択肢もないので、しばらくはそれでしのぐしかない。 それでも、ひとつ不思議なことがある。この一件以来、日本語を話すのが前ほど怖くなくなった気がするのだという。あとで友人たちに当時のことを聞いてみると、「面白かった」と言いつつ、眼鏡のことは気の毒に思っていたそうだ。 海外の反応 1. やらかし名無しさん これはすごい。普通は酔ったり気持ちが乱れたりすると、母語に戻るってよく言うよね。投稿者はその逆で、母語のほうを忘れて、あとから覚えた言語が残ったわけだ。 2. やらかし名無しさん(>>1への返信) ひねくれた見方をすると、本当に日本語を話してたのかも怪しい。実は意味不明なことを言ってただけで、あとから脳が辻褄を合わせたのかもしれない。「友だちはロシア語も英語も分かるのに、通じなかった。ならロシア語でも英語でもない。じゃあ、友だちが分からない3つ目の言語、日本語だったんだ」って。 3. やらかし名無しさん(>>2への返信) でも投稿者は、そのとき口にしたセリフを日本語のまま本文に書いてるよ。ちゃんと文の形になってる。ただの意味不明な声だったら、ここまではっきり覚えてないと思う。 4. やらかし名無しさん いちばん切ないのは、言葉が通じないって嘆くそのセリフ自体が、その場の誰にも通じない日本語だったこと。嘆けば嘆くほど通じない。本人はパニック、友だちは大笑い。温度差がすごい。 5. やらかし名無しさん(>>4への返信) 日本語を勉強中の身から言うと、その場に日本語が分かる人が一人でもいれば、一発で通じてたはず。言葉はちゃんと出てたのに、聞き手がいなかっただけなんだよね。日本で毎日使ってたなら、なおさら口が日本語のほうに慣れてたのかも。 6. やらかし名無しさん 自分もやったことある。酔っぱらって友だちにずっと母語で話しかけてたんだけど、みんなが黙ってこっちを見てる理由に気づかなかった。母語はスペイン語で、英語圏で暮らしてもうしばらくになる。英語を話してないことにすら気づいてなかったよ。 7. やらかし名無しさん(>>6への返信) 分かる、あのぽかんとした顔を向けられる瞬間ね。自分では完璧に話してるつもりなのに、みんなこっちを「読み込み中」の画面みたいに見てる。気づいたときは、本当に身が縮む思いがする。 8. やらかし名無しさん(>>6への返信) うちの彼女(今は妻)にも一度あった。2人で楽しく飲んだ夜、急に100%スペイン語で話しかけてきたんだ。その一回きりで、めちゃくちゃ笑った。でもお互い年を取ってきた今は、妻の頭がこの先もずっとしっかりしててほしいと願ってる。もし物忘れが進んだら母語に戻ってしまう気がするし、自分はスペイン語ができないから。 9. やらかし名無しさん(>>8への返信) 念のため、今のうちにスペイン語を習っておくのがいちばんの備えじゃない? 最高の先生が毎日そばにいるわけだし。 10. やらかし名無しさん(>>9への返信) それは何度も考えたし、前に語学アプリで少し勉強したこともある。ただ、まわりでスペイン語を話す相手が妻しかいなくて難しいんだ。妻の家族はみんなスペインにいるしね。不思議なのは、長く一緒にいるせいか、込み入った話でなければ妻のスペイン語はだいたい分かること。スペイン語を話す友だちも何人かいるのに、そっちはなぜかまったく聞き取れない。たぶん、なまりや言い回しに慣れてないんだと思う。 11. やらかし名無しさん うちの彼女はいくつかの言語が話せて、フランス語もかなりできる。何年か前、彼女のお母さんの誕生日パーティーで、彼女が記憶が飛ぶほど酔っぱらった。その場にモントリオール(カナダのフランス語圏の都市)出身の友だちがいて、2人でずっとフランス語で話してたんだけど、友だちが帰ったあとも彼女はフランス語をやめない。お母さんと2人がかりで着替えさせて客用のベッドに寝かせようとしたら、その間ずっとフランス語で言い返された。かなり笑ったよ。 12. やらかし名無しさん 母語は英語で、昔はスペイン語もペラペラだった。今は日本語(話すほう)がペラペラ。日本に住んで20年近くになるから、スペイン語はかなり錆びついた。いきなり別の言語に切り替えられるのはどうして?と聞かれたら、マニュアル車のギアチェンジみたいなものだと答えてる。クラッチを踏むような一瞬があって、そこで切り替えると、脳が別の動き方を始める。自分の場合、スペイン語のギアはすり減って入りにくいけど、日本語と英語はクラッチなしで行き来できる。投稿者の脳は日本語のギアに入ったまま、酔いで変速機ごと壊れたんだろうね。酔いすぎた人は普通、母語に戻るって言われてるから、なかなか珍しいと思う。 13. やらかし名無しさん(>>12への返信) そのギアの例え、すごく分かりやすい。投稿者の脳はいきなり言語のギアを入れ替えて、そのあと運転の仕方を忘れちゃったんだな。なかなかぶっ飛んでるけど、笑える話でいい。投稿者さん、その後も同じことは起きた? それとも酔っぱらったときの一回きりの誤作動? 14. やらかし名無しさん(>>12への返信) ギアの例え、日本語学習者として本当に分かる。自分は勉強を始めて3年目だけど、酔うと敬語のギアだけ真っ先に抜ける。日本語の先生との食事会で、2杯目から先生にずっとタメ口で話してたらしい。翌週の授業がつらかった。 15. やらかし名無しさん ノルウェー人の夫に「今のをもう一回、英語でお願い」ってしょっちゅう言ってる。どこかで読んだ話だから話半分で聞いてほしいんだけど、別の言語を話していても、脳は母語で考え続けてるらしい。それが本当なら、うっかり母語に戻っちゃうのも分かる気がする。 16. やらかし名無しさん(>>15への返信) 「脳は母語で考え続けてる」っていうの、まさに自分がフランス語に苦戦してる理由だわ。正しい単語は全部そろってるのに、ミキサーにかけたみたいな文になる。 17. やらかし名無しさん ラム酒はそうなるんだよ。強さのわりに美味しすぎる。フィリピンで飲んだとき、現地ではタンドゥアイっていう黒いラム(度数40%超)を飲みながら、チェイサー代わりにレッドホースっていう度数6.9%のビールを流し込むんだ。何杯か、たぶん7杯くらいで歩けなくなって、翌朝は人に言えない状態で、アリに囲まれて目が覚めた。いい思い出だよ。 18. やらかし名無しさん(>>17への返信) ほんとそれ。ラムはなめらかで飲みやすいのに、効き方がえげつない。年に3〜4回しか飲まない人が、初めてのラムをショットで6杯なら、限界を超えちゃうのも無理はない。しかも、ロシア人なのにウォッカじゃなくてラムにやられたっていうのがまたいい。途中までは楽しかったのに、ある時点から全然楽しくなくなる王道パターンだけど、少なくとも一生語れる話はできたね。 19. やらかし名無しさん 笑っちゃった。でも眼鏡はご愁傷さま。いつも眼鏡をかけてる身としては、その痛みはよく分かるよ。 20. やらかし名無しさん 眼鏡が壊れて、ほとんど何も見えなくなるのがいちばん怖い。出先で立ち往生して帰れなくなるのが嫌だから、車に予備を1本置いてる。 21. やらかし名無しさん(>>20への返信) 予備は本当に大事。投稿者も、見え方は落ちるけど古い予備の眼鏡で何とかしてるらしいし。壊れたままの眼鏡を「お酒はほどほどに」の戒めにしてるのもいいね。 22. やらかし名無しさん 英語、全然問題なかったよ。笑える話だけど、眼鏡は本当に気の毒。こういう、ひとつの言語から抜け出せなくなった話は何人からも聞いたことがある。いちばん好きなのは最後の「この一件以来、日本語を話すのが前ほど怖くなくなった気がする」ってところ。ショット6杯でも日本語だけは出てきたんだから、もう体に染みついてるんだと思う。 まとめ 年に数回しか飲まない投稿者が、初めてのラム酒をショットで6杯。ロシア語も英語も消え、残ったのは5年以上かけて身につけた日本語だけだった。コメント欄には、酔って母語に戻った人や、覚えた言語から抜け出せなくなった人の体験談が集まり、母語のほうが消えるのは珍しいと驚く声が目立った。壊れた眼鏡は戒めとして今も手元にあるが、日本語を話す怖さが少し減ったのは思わぬ置き土産かもしれない。 元ソース: ラム酒を飲みすぎて、日本語が分からない友人たちに日本語で話し始めてしまった 投稿 「どうして誰でも私の言葉の意味が分からない…」年越しのラム酒6杯でロシア語が消え、覚えた日本語でしか話せなくなったロシア人の夜 は やっちまった!海外のやらかし告白 に最初に表示されました。…