「眠気の正体はミトコンドリアの働きすぎ?」 Nature ・ 睡眠不足で、脳の特定の細胞でミトコンドリアの働きが活発になり、壊れやすくなる・ 睡眠をとるとミトコンドリアは元の形に ・ ミトコンドリアの活動を強くしたり弱めたりすると、睡眠の量が増減する pic.twitter.com/cw7Hq2bzp5— 河野健一 Kenichi Kono | 脳外科医 CEO|AI 医療 MBA|脳血管内手術支援AI (@CeoImed) July 30, 2025 睡眠不足が引き起こす脳の分子変化を調べるため、休息状態と睡眠不足状態のショウジョウバエから単一細胞のトランスクリプトームを解析した。睡眠不足後、背側扇形体に投射する睡眠制御ニューロン(dFBNs)で、ミトコンドリア呼吸とATP合成に関与する遺伝子の発現が特異的に上昇した。これらの遺伝子発現変化は、ミトコンドリアの断片化、ミトファジーの増加、ミトコンドリアと小胞体間の接触増加を伴い、酸化された脂質の補充を促進する。これらの形態変化は回復睡眠後に可逆的であり、呼吸鎖の電子オーバーフローによって抑制される。この研究は、睡眠の必要性がミトコンドリアに由来する可能性を示唆している。…