1 名前:七波羅探題 ★:2025/07/28(月) 09:46:22.71 ID:580bXhVr9.net Yahoo!オリジナル記事 荒川和久 独身研究家 7/28(月) 9:05 「国際結婚が増えている」などというネット記事をたまに見かける。しかも「日本人の女性が外国人の夫と結婚する数が増えている」というものだ。 こう聞くと、ただでさえ未婚の男余り現象があるにもかかわらず、日本人女性と外国人男性との国際結婚が増えてしまうとますます日本人男性の男余りに拍車がかかってしまうと思われるかもしれない。 参照→未婚男性の「男余り430万人」の実態~もはや若者ではなくおじさん余りへ ここでいう国際結婚とは、夫婦のどちらか一方が日本人である婚姻を指すが、確かにコロナ禍の始まりだった2020年1万5452組に対して、2023年は1万8475組と約20%増であるが、とはいってもそれは2020年が特殊だったからであり、決して全体的に増えているという話ではない。 では、日本人の女性の国際結婚だけが増加しているかと言えばそれもまた違う。 日本人男女の国際結婚数 日本における国際結婚の推移を長期的に確認しておこう。 男女別の婚姻数推移をグラフ化したものが手かである。 ご覧の通り、全体的に傾向から言えば、男女とも国際結婚のピークは、1990年代から2000年代にかけてであり、2006年の男女計4万4701組(うち男3万5993組)を頂点として、その後は急激に減少している。ピークからすれば、むしろ60%近くも激減した。 全体的には、男性の国際結婚だけが激増→激減という変動幅が大きいのに対し、女性はその変動幅はなだらかである。男性の婚姻数が大幅に減少した2020年でも女性の場合はさほど減っていない。 要するに、男性の国際婚姻数が激減したことで、国際結婚の男女比が最近は拮抗してきたに過ぎず、決論から言えば、男女とも国際結婚が増えているということではないようだ。 この男性の国際結婚数の激増と激減はある指標と密接に関係する。 それはドル円為替レートである。 1980年からの為替レートの推移と国際結婚数の推移を見ると、円高になれば国際結婚が増え、円安になれば減るという強い相関がある。 90年代からゼロ年代は1ドル100円前後の円高であり、それはつまり、同じ円の金額でも当時は海外ではより価値が高かったということである。だから、当時は海外旅行が盛んで、日本人による海外での爆買い現象などもあった。 同時にそれは、海外からすれば日本は魅力的な出稼ぎ市場でもあり、その中にはアジア諸国から流入する女性の働き口としてパブなどの店舗が増えた時期でもある。 2000年代に増えた日本人男性の国際結婚の出会いきっかけがすべてそうした店でのものとは限らないが、日本人男性に外国人女性を紹介する国際結婚斡旋所などもあり、少なくとも円高の影響によって、ある意味「国際結婚市場」が成立したことは確かである。 わかりやすく言えば、為替レートのおかげで当時の日本人は、アジア諸国の国に比べれば高給取りに見えたのである。 結婚とは、今も昔もつくづくお金によって決まるものなのだ。 とはいえ、こうした背景には悲しい結末もある。以下は実話である。 1990年頃フィリピンパブで働く女性と知り合った日本人男性(53歳)が、2005年にその女性と結婚した。女性は再婚だったが、彼は初婚だった。まさに日本人男性がもっとも外国人女性と結婚したあたりの年である。 二人の間には子どもも出来きたが、妻はフィリピンに帰国。夫の男性は日本で仕事を続ける関係で、年に何度かフィリピンを訪れることでの妻と子どもとの関係を継続していた。彼は、行くたびに100万円程度の現金を妻に渡すが、当時フィリピン人の平均年収が50万円の時代であり、普通に暮らせば2年間は生活できる金額である。 但し、この男性は決してお金持ちだったわけでもない。警備会社で働くごく平均的な収入のサラリーマンで、日本での生活を節制して妻と子のために資金を作っていた。 彼は60歳で定年退職すると、退職金などまとまったお金を手に2013年にフィリピンに移住した。これでやっと妻と子と家族一緒に暮らせると喜んでいたことだろう。 ところが、その渡航からわずか3か月後、フィリピンの路上で、彼は無残に殺害されることになる。後ろから銃で射殺されたのである。 ※以下引用先で 引用元:…