「その3週間は家賃を払わなくていいように、助けてあげたいの」——娘の友人の家族からそう言われたと聞いて、母親はさすがに傷ついた。もうすぐ20歳、働いている娘に、家へいくらか入れてほしい。仕事を掛け持ちするひとり親のその願いは、そんなに意地の悪いことなのだろうか。 英語圏には「ボード」と呼ばれる習慣があって、学校を出て働き始めた子が実家にいるなら家にいくらか入れる、というのはかなり普通の感覚だ。日本にも「家に入れる」という言い方はあるし、実際そうしている家庭もある。ただ、実家暮らしの若い社会人がほとんど入れていなくても、そこまで白い目では見られない。日本の感覚だと「さすがに親が厳しすぎるのでは」と思う人もいそうだが、今回はその「英語圏の常識」の内側でも、判定がきれいに割れた。 ※注:「ボード(board)」=実家で暮らす子が家に入れるお金のこと。家賃・光熱費・食費をひっくるめた名目で、金額は家庭ごとにばらばら。 ※注:「オースタディ」=オーストラリアの学生向け公的給付金。投稿者の言い回しから、この家庭はオーストラリアとみられる。 投稿者の相談 娘はもうすぐ20歳。学校には通っていません。プリペイド式の携帯代と、自分の医療費・歯科の費用。この2つ以外には、働き始めてから2年以上、決まった出費がひとつもない状態です。 うちの事情を先に書いておきます。私は賃貸住まいで、ひとり親、仕事を掛け持ちしています。子どもたちの父親は亡くなっていて、生前に再婚していたこともあり、遺産から子どもたちに渡ったお金は結局ありませんでした。 娘は高校の後半から週末に働き始めて、去年の11月に学業を終えてからはフルタイムで働いていました。ところが最近、そこを週2日に減らしています。もっと稼げるからと別の店に移りたかったそうですが、新しい方はまだシフトが安定して入っていません。 正直、自分がおかしいのか、それとも娘の友達がとんでもなく恵まれているだけなのか、本気で分からなくなってきました。あの子の友達は全員、「フルタイムで勉強していて親に養ってもらい、バイト代は丸ごと自分の自由」か、「実家に住んで家には一円も入れず、働いている」かのどちらかなんです。 娘は「私にお金を求めるなんてありえない、と友達がみんな怒っている」と何度も言ってきます。この前の話し合いでは、さすがに私も傷つきました。 友達のひとりの「家族」が、旅行のあいだ留守番をしてくれないかと娘に頼んできました。「その3週間は家賃を払わなくていいように、貯金の助けになればと思って」だそうです。 私が腹を立てるのは、そんなに的外れでしょうか。ひとつは、よその家庭の中に第三者が入り込んできていること。この方向から刺さる言葉が飛んでくるのは、今回が初めてではありません。しかも、その3週間うちに家賃を払うかどうかは自分たちが決められる、みたいな言い方をされたことです。 もうひとつは、働いてそれなりに経つ娘に住居費の一部を負担してほしいと思うのは、本当に意地悪なことなのか、ということです。 娘はブルーノ・マーズのチケット代は出せていて、友達と何度もライブや旅行にも行っています。私は私なりに、あの子のためにちゃんとやってきたつもりです。私自身は16歳で学生向けの公的手当(オースタディ)をもらえるようになってすぐ、その9割を家に入れていました。それでも、まず自分の支払いを済ませて、残った分で貯金や好きなことをする。それが大人になるということだと、どうしても伝わりません。 私がお願いした金額は、実際にかかっている家賃と電気代とネット代を合わせた額の3分の1にも届きません。家事も、自分の部屋を散らかさないことと自分の食器を洗うことくらいで、それ以外はほとんどしていません。ひもじい思いはさせない、家から追い出すこともしない、とも何度も伝えています。それでもあの子は、この話を蒸し返してきます。 正直、責められている気分で、自分が間違っているんじゃないかと何度も考え直しました。理不尽なことを言っているつもりはないのですが、問題は私の方なのかもしれません。 いい子だと思っているし、人として好きです。でも、もし家を出てシェアハウスに住んだり大学のある街に移ったりしていたら、住む場所のお金は最低限どうしたって払うことになる。そこがどうしても通じないんです。私が間違ってる? 海外の反応 1. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍894) もうすぐ20歳で、働いていて、ライブにお金を使える。その横で親はひとりで仕事を掛け持ちしてる。家賃と光熱費の一部を出してほしいって、どこも無茶な要求じゃないよ。むしろよく2年も何も言わずにきたなと思う。 2. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍543) その子はこの先どうするつもりなんだろう。ずっと親に食べさせてもらいながら、いつまでも家にいるつもり? 成人していて働いているなら、家の費用を分担できるでしょ。友達が何を言おうが、その人たちがこの家の請求書を払うわけじゃないんだから関係ない。 3. 海外の名無しさん(>>2への返信・投稿者は悪くない・👍29) 友達がそんなに怒ってるなら、その子たちが自分の家に無料で置いてあげればいいのに。世の中の相場を知らないだけだと思う。人の家の家計に口を出すなら、まず自分のところで引き受けてから言ってほしいよ。 4. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍236) あなたが間違ってるとは思わない。ただ、この話を今まで一度もしてこなかったのは問題だったと思う。フルタイムで働き始める前に切り出しておくべきだった。今からなら半年の猶予をあげて、「この日までに貯めて自分の部屋を探すか、この日からいくら入れてもらうか、どちらか選んで」と伝えればいい。あと、その金額は家にいようがいまいが発生するものにしておくこと。留守番の予定を見つけては安くしてもらう、みたいな話にしないほうがいい。もちろん、友達の親が永久に部屋を貸してくれるというなら、それはそれでどうぞ、だけどね。 5. 海外の名無しさん(>>4への返信・双方ダメ・👍24) 猶予を切るのは賛成だけど、この親、切り出すタイミングがいちばん悪いところに来てるよ。娘さんは今まさに勤務を週2日に落としていて、新しい方のシフトもまだ入っていない。人生で手取りがいちばん細ってる月に金額の話をされたら、そりゃ身構える。とはいえ娘さんも、自分から収入が減る選択をしておいて負担だけは嫌というのは通らない。どっちも詰めが甘いと思う。 6. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍89) 家庭ごとに事情は違う。お金が厳しい家に生まれると理不尽に感じるものだけど、それが現実なんだよね。その現実と折り合いをつけさせるのも子育ての一部だと思う。娘さんは周りを見て「みんな楽そうだ」と感じてるんだろうし、よその親が、シンデレラの物語に出てくる魔法使い気取りで現れるのも余計にこたえるはず。でも、この話でシンデレラの役をずっと引き受けてきたのは、あなたの方だよ。長いこと一人で担いできた人が助けを求めるのは、当然のことだと思う。学校を出た20歳に家賃の一部を頼むのは、まったく普通の話でしょ。 7. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍74) 家にお金を入れるのが嫌なら、出て行って別のところで家賃を払えばいい。学校に行ってるわけでもなく、仕事もある。そろそろ返す番でしょ。この家には、いつまでもその子の分まで面倒を見られる余裕がない。それが現実というものだよ。 8. 海外の名無しさん(>>7への返信・投稿者が悪い・👍14) 「出て行けばいい」って、相手は自分の子どもでしょ。ネットの入居者募集で見つけたルームメイトじゃない。自分がこの世に連れてきた人間なんだよ。自分の子を同居人みたいに扱う親の感覚が、私はずっと分からない。 9. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍49) 手当の9割を親に持っていかれてたって、そこはさすがに息をのんだ。😬 私は金額次第だと思う。ライブに行くこと自体を責めたり止めたりするのは違うよ。あの子はひとり親じゃないんだから、自分の稼ぎを自由に使う余地はあっていい。それでも、いくらかは家に入れるべきだと思う。もし余裕があるなら、生活費として受け取る分と、あの子の名義で貯めておく分を分けて、もう少し年をとって使い道が分かる頃に渡してあげるといいと思う。あとは、たまには馬鹿な使い方をさせないと本人が学ばないよ。 10. 海外の名無しさん(>>9への返信・投稿者は悪くない・👍22) 「預かって後で返す」案、この手の相談で必ず出てくるけど、それができる家はそもそも請求しなくていい家なんだよ。仕事を掛け持ちしてやっと家賃を払ってる人に、受け取った分を手つかずで置いておく余力があると思う? 貯めて返せる親と、今月それがないと詰む親では、同じ「家にお金を入れて」でも意味がまったく違う。理想を語る前に、そこを分けて話してほしい。 11. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍47) 間違ってはいないけど、いっそ数字を全部見せたらどうかな。家賃、電気、ネット、食費、水道、ガス、保険、ぜんぶ書き出す。自分の収入も見せて、支払いのあとに何が残るかを見せる。ついでに毎月必要な家事を全部並べて、それぞれ何分かかるかも書いておく。そのうえで「あなたはいくら出して、何を分担するのが公平だと思う?」と本人に考えさせる。数字を見てから自分で答えを出せば、これまでどれだけ守られていたか分かるはず。それでも一円も出さないし何もしないと言うなら、その子の分の料理も洗濯も掃除もやめればいい。 12. 海外の名無しさん(誰も悪くない・👍27) これは特権の話でもあるけど、文化の話でもあると思う。うちは20歳の子に負担を求めないし、私の親も私に求めなかった。どうせすぐに外に放り出されて自分で苦労することになるんだから、親の屋根の下にいるうちにライブくらい行っててもいいんじゃないかな。どちらが悪いという話ではないよ。 13. 海外の名無しさん(誰も悪くない・👍20) あなたは親なの、それとも大家なの。親なら、これは一方的な通告じゃなくて話し合いになるはずでしょ。あの子は成人なんだから、言われた通りに動く存在じゃなく、自分の人生に責任を持つ立場でもある。なぜ今ここに住んで働いているの? 家を出るために貯めてるの? 目標は何? そこをふたりで決めるのが先だと思う。気に入らなければ追い出せる借り主じゃなく、ひとりの人間として扱ってあげて。ひとり暮らしでいきなり覚えるより、親のそばで覚える方がずっと楽なんだから。 14. 海外の名無しさん(>>13への返信・投稿者が悪い・👍18) 私の育った文化のせいかもしれないけど、20歳で親と住んでるのは普通のことだよ。18歳になった瞬間に魔法で大人になるわけじゃない。そもそも、自分で産むと決めた子どもに家賃を請求するという発想が、どうしても飲み込めないんだよね。 15. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍19) 私なら娘さんに、友達が何をしていようが何を思っていようがこの件には一切関係ない、とはっきり言うね。その人たちがうちの請求書を払ってくれるわけじゃない。私も似た立場になったことがあるけど、外から口を挟んでくる人間の意見には何の重みもない、と徹底して態度で示した。ああいう人たちが持てる影響力は、こっちが渡した分だけなんだよ。ゼロのままにしておけばいい。 16. 海外の名無しさん(投稿者が悪い・👍16) 私はこれ、投稿者の方がおかしいと思う。あなたはその子の親でしょ。働き始めて2年なんて、長い目で見ればまだ始まったばかりだよ。そこで急に家賃という話になるのは唐突すぎる。それより家事の分担を増やすとか、特別に食べたいものは自分で買わせるとか、そういう形にする方が筋が通る。若いうちに若さを楽しませてあげたい派だし、「ライブに行く金があるなら家賃も払える」という言い方をした時点で、私はあなたの方に問題を感じた。娘さんがいることで去年より出費が増えたわけでもないんでしょ。それなら、家を出る計画を一緒に立てた方がいい。家計を見せて、何歳までに出るかを決めて、月に一度そのための貯金の進み具合を一緒に確認する。利息のつく口座を作らせて、少しずつでも積み立てさせる。今むりやり家賃を取るより、そっちの方がよほどこの先の役に立つよ。 17. 海外の名無しさん(>>16への返信・誰も悪くない・👍6) うちの親は、私もきょうだいも大学を出たあとしばらく実家にいたけど、家賃は取らなかった。代わりに、食べたいものは自分で買って、公共料金をどれか一本持つ形にしてた。私も「家賃」という名前で子どもから取るのは好きじゃない。でも、何も出さないのとは全然違うよ。名前を変えるだけで飲み込める子は多いと思う。あと、この先どうしたいのかを一度ちゃんと聞く場は必要だよね。いつかは外に出て世界を見てほしいなら、そのためのお金の力と気持ちの準備がいるんだから。 18. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍16) うちの母は全然裕福じゃなかったけど、「フルタイムで勉強しているか、働いて自分の家のために貯金しているか、そのどちらかならタダで住んでいい」といつも言ってた。この基準はけっこう公平だと思うんだよね。読んだ限り、娘さんはあまり貯めてなさそうに見える。そこが一番引っかかる。 19. 海外の名無しさん(>>18への返信・判定保留・👍15) その基準で判断するにも、肝心の数字がひとつも出てないんだよね。求めてるのは娘さんの手取りの何割なの?「家賃と電気とネットの3分の1未満」って、実額でいくら? 娘さんの今の月収は? 週2日に減らした後の話なのか、フルタイムだった頃の前提なのか。そこが分からないと、公平かどうかは誰にも言えないと思う。あと、あなたが16歳で家にお金を入れさせられたからといって、それが正しいやり方だったことにはならないからね。 20. 海外の名無しさん(投稿者が悪い・👍11) 都合のいいところだけ取ろうとしてないかな。あの子が自分で稼いで自分で寝る場所を確保する方法を見つけたなら、しかもそれがあなたに頼らない形なら、何が問題なのか私には分からない。腹を立てる理由も分からない。友達の家庭のことを、まるでとんでもなく非常識みたいに書いてるけど、私の周りではあれが普通だよ。教育を助けてもらえる親がいるのは確かに恵まれてる。でもそれは、子どもを持とうと決める時点で考えておくことでもあると思う。子どもはいつまでも小さいままじゃない。進学しない前提だったなら、あの子が長く続けられる仕事に就くために、あなたはどんな手助けをしてあげたの? 親の仕事は、子どもを安定した場所まで送り届けることでしょ。あの子はそこに向かおうとしてるように見えるけど。 21. 海外の名無しさん(>>20への返信・投稿者は悪くない・👍19) 「自分で寝る場所を確保した」って、3週間の留守番のことだよね。その3週間が終わったらどこに帰るの。部屋は空けたところで消えないし、契約も止まらない。年に何週間か家賃が浮くのは、生活設計とは言わないよ。それを「自分で住むところを何とかした」と数えるなら、この先ずっと誰かの旅行の予定に合わせて生きることになる。 22. 海外の名無しさん(投稿者が悪い・👍10) まだ20歳だよ。受け取ったお金を娘さんの名義で貯めておいて、家を出るときに「はい」と渡すつもりなら話は別だった。でも実際は、今のこの物価と家賃の中で、その年の子がひとりで生活していけるのが当たり前、みたいな前提で話してるよね。うちの上の子も同い年だけど、そこまでのことは求めないよ。 23. 海外の名無しさん(投稿者が悪い・👍10) 私の見てきた範囲だと、友達の側の方がむしろ普通だよ。この年で実家にいる子が家賃を払っているのはあまり見ない。それに娘さんはもう自分の医療費と歯科の費用を払ってるんでしょ。それって月にいくらになるの。あと、これは言いにくいんだけど、娘さんが払わなかったらあなたはこの部屋を維持できるの? 読んだ感じだと厳しそうで、だとしたら本当に考えるべきなのはそっちじゃないかな。 24. 海外の名無しさん(>>23への返信・双方ダメ・👍7) ちょっと待って、この親、怒る相手を間違えてない? 留守番を頼んだ人は「その3週間は家賃が浮くよ」と言っただけで、よその家庭の方針を決めにきたわけじゃないと思う。単に留守番の話を回してくれただけでしょ。ただ、娘さんの方も、母親に直接言えないことを友達に流して外から言わせるのはやめた方がいい。ふたりとも、間に人を挟みすぎなんだよ。当人同士で座って話しなよ。 25. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍8) どちらが正しいかという話じゃないと思う。あなたにとって娘さんとの関係が大事なのは伝わってきたから、逆の立場だった側の話をしておくね。私が初めて働き始めたとき、ひとり親だった母から光熱費か家賃を入れてほしいと言われて、当時はひどく不公平に感じた。母の家賃は私がいてもいなくても大して変わらないのに、って。母は年金のつく安定した仕事で、私の手取りはその3分の1くらい。家事の負担まで増えたし、周りの友達だって裕福じゃなかった。頼まれた内容そのものは無茶じゃなかったけど、やっと手にした自分のお金の自由を取り上げられる気がして、母は私が稼げるようになったことを喜んでくれていないんだ、と思ってしまった。その後、私は別の国に移った。10年経って振り返ると、あのときもっと早く家を出るべきだったと思う。おかしなもので、同じ家事も同じ支払いも、義務じゃなく自分で選んだことになった途端、楽しくなったよ。 まとめ 判定は「投稿者は悪くない」が最多。学校を出て働いている成人の子に住居費の一部を求めるのは英語圏ではごく普通のことで、しかも今回頼まれている額は、実際にかかっている家賃と電気代とネット代の3分の1にも届かない。友達の家庭がどうであれ、この家の請求書を払っているのは友達ではない。多数派はそこで一致した。 ただ、反対側の指摘も鋭かった。20歳ではまだ早い、家賃という名目ではなく食費や光熱費一本の形にすればいい、預かって出ていくときに返すのが筋、そして何より「肝心の金額がひとつも出ていない」。娘が勤務を週2日に減らした直後という、いちばん手取りが細っているタイミングを突く声もあった。あなたの家ではどうだろう。働き始めた子どもに、家へいくら入れてもらうのが公平だと思う? 元スレッド: 「私が悪いの?働いている娘に、家へお金を入れてほしいと思うこと」(元投稿) The post 「その3週間は家賃を払わなくていいように」娘の友人の家族に口を出された母、私が意地悪なの? appeared first on 私が悪いの?【海外の反応】.…