
元スレ 全てのレス 再掲 1:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:19:05 :GttdptqU -CASE1 傘拾った-友「はー、雨が降っても涼しくなるどころか蒸し暑くなるだけだなぁ」男「ほんとに」グッショリ友「わあお前ずぶ濡れじゃん。傘持ってこなかったのか?」男「いやあ、持ってきたんだけど途中でアサガオになっちゃって」友「あーあ」 2:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:19:40 :GttdptqU 男「ホント雨ってうざったいよなー。しかも傘って捨てにくいし」友「分かるー。ウチのアパートだとあれ回収できないゴミ扱いになるんだよなー」男「買うより捨てる方が高くつくっていうね」友「言えてる」男「あの道端とかコンビニのゴミ箱に突っ込んでるのはどうかと思うわ」友「なー」 3:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:20:14 :GttdptqU 男「ていうかコンビニと傘の組み合わせってあんまりいいイメージないよな」友「なんで?」男「ゴミ箱には壊れた傘突っ込まれてるし、売ってるビニール傘はすぐ壊れるし、挙句の果てに傘立ての傘は盗まれるし・・・」友「傘盗む人って傘のこと共有財産と思ってる節あるよね」男「ホント腹立つわー・・・今度傘の内側に小麦粉でも入れといてやろうかな」友「はは、開いた瞬間ドバーってか。面白いな」 4:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:20:55 :GttdptqU 男「さて、この傘どうしようかな」友「いや捨てろよ」男「うーん、その気になれば直せそうだけどなあ。傘布外れて骨がちょっと曲がってるだけだし」友「500円のビニール傘にそこまで愛着があるのか・・・」男「いやないけど。捨てるのもそれはそれで面倒だし・・・痛てっ、指切った」スパー 5:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:21:27 :GttdptqU ・・・友「男ー、そろそろ出ようぜー」男「あーごめん・・・ちょっとまだ課題の調べ物が終わってなくて・・・」友「じゃあバイトもあるし俺先帰るよ・・・お前も早く出ないと、予報じゃ夜にまた雨降るってよ」男「んー・・・」 6:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:22:06 :GttdptqU ・・・男「よし、ぼちぼち出るか・・・」<ゴロゴロ・・・男「お・・・っと、遠くで雷が鳴り始めてるな」男「急いで帰ろう!」 7:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:22:50 :GttdptqU <ザーーーーーーーーーーーー!!男「うわー降ってきた!借りてきた本が濡れる!!」ビシャビシャ男「傘は・・・やべぇ図書館に忘れてきたああああああ!!」男「くっそー、こんな何もないところで・・・どこか雨をしのげる場所は・・・ん?」ふと歩道の脇を見ると、細い道の奥に小さな鳥居が見える。男「神社か・・・よし、ちょっと境内で雨宿りさせてもらおう!」タッタッタ 8:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:24:21 :GttdptqU ・・・男「あーもう、せっかく乾いたのにまたびしょ濡れだよ・・・」ヒタヒタ男「これ、止む気配ねぇなぁ・・・」男「あっ、そういや今朝部屋の窓開けっ放しだった気がする!」男「・・・はぁー」男は拝殿脇の石段に腰掛けうなだれる。足元では軒下から滴る水が地面に跳ね返り石畳を濡らしている。 9:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:25:21 :GttdptqU 男「いつまでもここで待っててもしょうがなさそうだな。覚悟を決めるか」立ち上がってふたたび雨の中に駆け出そうとしたその時、賽銭箱の脇に1本の傘が落ちているのに気が付いた。男「うぉ、マジかよ。すごいタイミングで傘が落ちてるな・・・随分ボロボロだけど」手に取って広げてみると、その傘にはところどころ破れがある。男「こ、こりゃー随分年代物の傘だな・・・もしかして神社の備品?いやだったらこんなところに置いとく訳ないか・・・」男「どうしよう、ちょっと借りようか?・・・しかし、神社で拾ったもの持ち帰るとか、なんか呪われそうだな」一寸思案するものも、雨は一向に止む気配を見せない。 10:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:25:57 :GttdptqU 男「・・・仕方ない。神様、ちょっとこの傘借ります」男はそういってその傘を手に取った。傘布は傷んでいるものの、骨自体はしっかりしている。男「明日、雨が止んだらここに返しに来よう・・・あ、そうだ」ポケットから財布を取り出し、5円玉を賽銭箱に投げ入れる。男「レンタル料ってわけじゃないけど・・・雨宿り代ということで」激しさを増す雨の中、男はその傘を手に神社を後にした。 11:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:26:53 :GttdptqU <ザーーーーーーーーーーーーーーー男「わーすごい雨!これがゲリラ豪雨ってやつか!」男「っていうかもうこれゲリラというよりゴリラだよゴリラ!ゴリラと同じぐらい強ぇ!」男「しっかしこの傘・・・まるで時代劇に出てくるようなフォルムしてんな・・・」男が傘を見上げていたその時、急に辺りに突風が吹きつけてきた。 12:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:27:39 :GttdptqU 男「ぬわーーーー!また一段とデリカシーのない突風が!傘こわれちゃーう!!」バタバタ男「あ・・・れ?壊れてない・・・」今朝と同じように突風に煽られたその傘は、見事風に耐え切っていた。男「すごい!コンビニのビニール傘よりよっぽど強いぞこれ!!」男「・・・ってことは、かなりいい傘なんだろうな。雨が止んだら早めに神社に返しに行こう」 13:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:28:55 :GttdptqU ・・・男「ふー、酷い目にあった・・・もう靴の中琵琶湖だよ琵琶湖」バシャー男「ああ!やっぱり部屋の窓開けっ放しだった!!あぁもうカーペットがめちゃくちゃだよ・・・」男「・・・とりあえず着替えて洗濯しよう」男は着替えて着ていた服とカーペットを洗濯機に放り込むと、いつの間にかウトウトと眠りについてしまった。 14:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:29:44 :GttdptqU ・・・タ……ミツケタ……ミツ、ケタ……ワタシ、ノ……・・・ 15:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:30:23 :GttdptqU <チュンチュン・・・男「おおっ!?・・・いかん、寝ちまってたか。もう朝だよ・・・」男「ぐああーフローリングで寝ちまったから身体痛ぇ・・・」バキバキ男「おっ、もう雨も止んでるな。よし、じゃあカーペットを干したら神社に傘を返しにいくか」起き上がって伸びをすると、男は玄関に置きっぱなしにしていた傘の柄を手に取った。 16:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:31:07 :GttdptqU <グニュ男「ぐにゅ?」女「・・・」男「・・・」男「」彼の手が握っていたのは、傘の柄ではなく玄関先に横たわっていた見知らぬ女性の足だった。-CASE1 傘拾った END- 17:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:33:13 :GttdptqU -CASE2 お化けなんて嘘さ-男「・・・」男「ふーん、あーそう。なるほどなるほど。なるほどねぇそうきたかぁ・・・」男「よーしよし・・・OKOK、そういうことね。うーんなるほど」男「・・・とりあえずもうちょっと揉んどくか」モミモミ女「う、くふふ・・・くすぐったいです・・・」 18:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:34:41 :GttdptqU 男「お、気が付いたみたいだな」モミモミ女「あはははは、ちょ、くすぐったいんでやめてください!きゃははは!!」男「キミは誰かな?」女「あ、あれ?えっ!?私のこと視えてるんですか!?」男「そりゃ、見えてないのに扉に話しかけてたらただの頭おかしい人でしょうが」 19:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:36:20 :GttdptqU 女「す、すごい!人間と話すなんてどれくらいぶr」男「いいからお前が誰か答えろ!回答次第じゃポリスにテレフォンするぞ!!」コチョコチョ女「あはははははは!く、くすぐらないでください!くすぐらないでぇ!!」男「あー女の子の身体ってやわらかいなあ。やっぱり女体って神秘だわー」女「そ、それ以上やったらこっちが警察呼びますよっ!」男「それは困る」ピタ 20:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:38:12 :GttdptqU ・・・女「私ですよほら。昨日神社で拾われた・・・」男「えっ!傘の妖精?」女「妖精っていうか、いわゆる唐傘お化けってやつですね」男「なるほどなるほど・・・必要なのは警察じゃなくて頭のお医者さんだったかぁ」女「信じてませんね?」 21:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:38:52 :GttdptqU 男「ていうか、俺昨日帰ってきたとき玄関の鍵かけたはずなんだけど。チェーンもかけたんだけど。どうやって入ってきたんですかね?」女「だから、一緒に入ってきたじゃないですかっ」男「え、ていうことは俺はいつの間にか女の子を拉致監禁するほど手癖が悪くなってたの?」女「埒があきませんねぇ・・・それじゃあ、えいっ!」そういうと彼女は昨日拾った傘へと姿を変えた。 22:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:39:31 :GttdptqU 男「す、すげー!!」傘「ふふんどうです?これで信じてくれましたか?」男「え、ちょっとマジで!?すごいよ!テレビ局に売ったらいくらぐらいになるんだろうこれ!?」傘「えっ」男「待って待って、今動画撮るからもっかいやって!まずはネットに流して様子を・・・」傘「や、やめてください!!」 23:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:40:19 :GttdptqU 男「じゃあ君、本当にお化けなの?」唐傘娘「ええ、まぁ・・・」男「へーぇ・・・」ジロジロ唐傘娘「ど、どうかしましたか?」男「きったねぇ」唐傘娘「」 24:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:41:01 :GttdptqU 男「なにその格好。髪の毛はボサボサだし、服もほつれまくってるじゃん」唐傘娘「そ、それは!長いこと修繕してないから仕方ないんです!!」男「自分で直せばいいじゃん」唐傘娘「自分で直した結果がこれなんですっ!」ボロッ男「やべぇ超不器用」 25:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:47:49 :GttdptqU 唐傘娘「うぅ・・・だって後ろの方とか自分じゃ手届かないし・・・」男「ていうかさ、俺の知ってる唐傘お化けってもっとこう、こういうスタイルなんだけど」唐傘娘「これはひどい・・・」男「思いのほか女の子してるね。何、最近の萌えアニメの影響?」唐傘娘「もう何百年もこのスタイルでやってます!!」 26:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:48:31 :GttdptqU 男「はー・・・とりあえず、シャワーでも浴びてきたら?」唐傘娘「えっ?」男「そんな薄汚れた格好で部屋に居座られるの嫌」唐傘娘「ひどい」男「人間の格好してるし、シャワーくらい浴びられるでしょ」 27:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:49:25 :GttdptqU 唐傘娘「いや、でも・・・わたし、頭から水をかぶるのが苦手で」男「それ傘としては致命的すぎやしませんかね」唐傘娘「ち、違うんです!その、普段は私、服を着たまま雨を浴びるので・・・」男「ははあ、傘布の部分が服になるのか」唐傘娘「だ、だからその」男「ていうか君の傘布、油紙だったじゃん?その服どう見てもただの木綿生地にしか見えないんだけど 28:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:52:22 :GttdptqU 唐傘娘「それはアレですよ・・・変化したときにある程度いじってますから・・・」男「そうなの」唐傘娘「さすがに紙だとこの姿のまま動いてたら破けちゃいますしね」男「ええい、いいからとにかくシャワー浴びろ!人間だろうがお化けだろうが不衛生な奴が部屋にいるのは許せん!!」グイー唐傘娘「ひぃー!!」 29:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:54:57 :GttdptqU ・・・唐傘娘「き、きれいになりました・・・」男「そしたらそこにあるタオルで身体拭いて、俺のジャージでも来てなさい」カタカタ唐傘娘「な、何してるですか?」男「いま悪霊退治で名高い寺社検索してる」カタカタ唐傘娘「」 30:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:55:46 :GttdptqU 唐傘娘「ま、待ってください!私悪霊じゃありませんよぉ!!」男「冗談だよ」唐傘娘「ひどい」男「とりあえず、後で傘布貼り直してあげるからしばらくここにいていいよ」唐傘娘「本当ですか!?」男「うん」 31:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:56:43 :GttdptqU 唐傘娘「うわぁ~、久しぶりに私のことが視える人に出会ったと思ったらこんなにいい人だなんて!!人生捨てたもんじゃありませんね!私傘ですけど!!」男「照れるぜ」唐傘娘「っていうか、あなたすごいですね。普通の人だったら今頃こうしてまともに会話成立してませんよ?」男「いやそりゃねぇ・・・さすがに>>25みたいな風貌だったら問答無用で追い出すけど、一応見た目は女の子だし?」唐傘娘「えっ、下心あるんですか」男「うん」 32:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:57:30 :GttdptqU 唐傘娘「私、今一気に身の危険を感じたんですが」男「お化けでしょ?大丈夫だよね」唐傘娘「何がですか!?」男「・・・」唐傘娘「な、なんで黙ってるんですかっ!?」 33:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 21:58:12 :GttdptqU 男「まぁほら、昨日の雨じゃ世話になったし。もし持ち主がいないってんならしばらくウチにいればいいじゃん」唐傘娘「は、はぁ・・・」男「それに、君がいれば新しい傘買わなくて済むし」唐傘娘「ふ、普段使いする気満々ですか!?」男「だってあの風の中君壊れなかったじゃん。傘としては超優秀だよ」唐傘娘「褒められてるはずなのになんだか心が痛い・・・」ホロリ-CASE2 お化けなんて嘘さ END- 34:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/08/04(火) 22:01:33 :yVDEiWKk かわいい…