1 名前:樽悶 ★:2026/08/29(土) 19:18:15.09 ID:uC3nParV9.net (省略) 「お母さん、この子はまたやりますよ」――。通学途中の電車内で盗撮に及び、鉄道警察署へ連行された高校1年生の少年。駆けつけた母親の前で警察官が告げた根拠は、スマホに残された数千枚もの盗撮データだった。 中学時代のいじめから脱し、進学校に入学したはずの少年が、なぜそこまで深刻な盗撮にのめり込んでしまったのか? 診察室で明かされたのは、クラスの「1軍男子」に認められたい一心で一線を越えてしまった、過酷なスクールカーストの闇だった。 (省略) さらにもうひとつ、高校1年生の男子・木村誠也さん(仮名)の事例を挙げます。 誠也さんは中学生時代に深刻ないじめを受けていました。 そんな過酷な環境から抜け出したい一心で猛勉強し、高校受験では晴れて共学の私立進学校に合格。 (省略) そんなある日、誠也さんは1軍男子グループのひとりから、「学年で一番かわいい女子の後ろ姿を盗撮してこい」と命じられます。 「断ればまた、いじめのターゲットにされるかもしれない」。 誠也さんの脳裏には、防衛反応が瞬時に働きました。いじめられる恐怖心から、彼は不本意ながらも、学校の渡り廊下を歩く女子生徒を遠くから盗撮したのです。 撮影した画像を送ると、1軍男子たちのLINEグループへの入会を許可されました。そこで誠也さんは、「おまえは勇気がある」「さすが男だな」と称賛を浴びました。 力を持つ同性から、初めて「男」として承認された――誠也さんは、この体験が非常に大きかったと振り返りました。 その後、1軍男子たちのリクエストはエスカレートし、よりきわどい画像や動画を盗撮するよう、誠也さんは要求されるようになりました。 初めこそ罪悪感はありましたが、「1軍男子に認められたい」という思いから、誠也さんは学校外でも盗撮を繰り返すようになりました。 ある日の通学中のこと。 誠也さんは電車内で他校の女子生徒を盗撮していたところ、会社員に見つかり、鉄道警察署へ連行されました。 知らせを受けて駆けつけた母親に対し、警察官は「お母さん、この子はまたやりますよ」と言い放ちました。 その根拠は、誠也さんのスマートフォンに保存された数千枚に及ぶ盗撮画像データでした。 (省略) 女性を「モノ」として扱い、そのデータを共有することで深め合う男同士の絆――誠也さんの話からは、そんな歪んだ価値観が浮かび上がってきました。 男同士の絆を深め合う関係性を、社会学的には「ホモソーシャル」といいます。 男子生徒同士で「クラスのあの子はかわいい」「あいつはブスだ」「あいつは胸がでかい」など、女性をネタにして値踏みする。友人同士で「何人の女性と性的関係を持ったか?」と競い合う。 これらは、いずれもホモソーシャルなコミュニティで消費される情報としてはおなじみです。 ここでは、女性はひとりの人間ではなく、男性が「俺はこれぐらいすごいんだ」と自らの男性性を仲間に証明するための、戦利品に他なりません。 (省略) 子ども同士の校内盗撮から見えてくるのは、男尊女卑がいまだ根強い、日本社会の縮図そのものでした。 この誠也さんの言葉から感じるのは「男は強くあれ」という規範です。呪いといってもよいかもしれません。 2025年10月26日に『NHKスペシャル』で放送された「加害の“扉”が開くとき子どもを守るには」という番組があります。 私も専門家のひとりとして取材協力・出演をしたのですが、番組内で成人の性暴力加害者に「いつ加害の扉が開いたのか」と振り返ってもらうコーナーがありました。 そこで明かされていたのは、彼らの多くが、小学生や中学生というきわめて早い段階で問題行動を始めていたことでした。 そして、彼らが幼少期からとらわれていたのが、この「強くあれ」という価値観でした。 他人より勝ること、競争に勝つこと、弱いものを支配すること。競争や勝ち負けを過剰に重んじるこの価値観は、いわゆる「有害な男らしさ」の一端です。 「有害な男らしさ」とは、伝統的な「男らしさ」の規範が、自身や他者に悪影響を及ぼす負の側面を指します。 (省略) 「強さ」は学校での偏差値や部活動での成績などを通して競い合われますが、性暴力の背景には、男社会への過剰適応ともいうべき、「強さ」に対する極度のこだわりが潜んでいるケースがとても多いのです。 8/28(金) 7:21配信 引用元:…