1 名前:煮卵 ★:2026/09/29(火) 16:24:30.00 ID:e6Alv8Kk9.net (略) 「大人の女子寮」とは、40~80代くらいのおひとりさま女性たちが集まり、コミュニティつきの集合住宅をつくるプロジェクトのこと。取材した日は、リピーター限定の会で、大阪のみならず兵庫や福井などの府外からも合わせて13人が参加した。 ■高齢の単身者は賃貸契約を拒否されやすい 高齢になってから、どこでどうやってひとりで生きていくのか――。大人の女子寮プロジェクトは、この問題に真っ向から取り組んでいる。 大人の女子寮発起人の槙本千里さん(57)は、バブル期に派遣社員を始め、副業を含めて30社以上を経験した。2010年、40歳の時にワーク・ライフ・バランスコンサルタントとして起業し、全国各地で講演や企業の業務改善支援を行っている。(略) ■「福祉でも貧困ビジネスでもない」家賃や間取りは? 「大人の女子寮」のお茶会はこれまでに59回開催し、のべ400人が参加している。20代や府外、海外から訪れる人もいる。プロジェクトの具体的な内容は、これまでに積み重ねてきた対話から生まれた参加者のアイデアだ。 まず、槙本さんは「貧困ビジネスではない」と断言する。中流階級の単身女性にターゲットを絞り、マナーを守れる層が集まることで共同生活のトラブルを回避する狙いだ。相場よりも高い賃料を設定し、亡くなった際の清掃代などにあてるために家賃1年分のデポジットも設けるプランなどを模索している。 次に、具体的な建物の構想はこうだ。 駅から近く、周辺にスーパーや病院、区役所もある便利な立地に新築マンションを建てる。 1階はカフェとシェアスペース、2階は共有リビングキッチンとクローゼット。その上の階に、風呂、トイレ、キッチンを完備した約12部屋を設ける。 シェアハウスではなく、完全に独立したマンションタイプに、共有リビングが追加されているイメージだ。ふらっとリビングに行って誰かとおしゃべりをしてもいいし、ひとりだけの生活もしっかり確保できる。 1階のシェアキッチンではモーニングスナックやパスタ屋さんをやりたい人などが、週2~3日など各自のペースで営業できるようにする。大人の女子寮では、槙本さんを含めた3人が「女将」としてシェアキッチンの管理などの運営を行う予定だ。 マンションには高齢の単身女性が入居することを想定しているが、「福祉」ではないことも明言する。 入居前に、訪問看護師による面談を行い、認知症や暴力性のある精神疾患などがないかを確かめ、周りに迷惑をかけずに自立した生活ができる人に限定する。入居後も、月1回の面談で、継続して健康状態をチェックしていく。 ヘルパーが入るのはOKでも、認知症の発症などで自活できなくなった場合は、介護施設などへ「卒業」する。 「ちょっとあやしいなと思っても、私たちから『あんたボケてるで』って言いにくいから、訪問看護師に一緒に病院に行ってもらいます。それで、診断がついたら、看護師から卒業証書が渡されます。大人の女子寮は介護ではなく、最後の青春を楽しめる場にしたいんです」 ■「同じ建物に住むのは嫌だけど…」“お近くさま”も歓迎 大人の女子寮には、集合住宅で暮らすこと以外に、徒歩5分圏内に住む「お近くさま」としてコミュニティに参加する構想もある。 「同じ建物に住むのは嫌だけど、コミュニティとして関わり続けたい」という人がいてもいい。それぞれが心地いいと思える付き合い方を尊重している。 お近くさまの見守りや助け合いの仕組みとして、サブスクを検討中だ。 救急車で搬送されるなどの緊急事態を想定して大人の女子寮で合鍵を預かることや、月3枚のコーヒーチケットを渡して1階のカフェに顔を出してもらって自然に安否確認をすることなどを考えている。 (略) ■「令和の長屋暮らし」 大人の女子寮は建物という単なる「箱」ではなく、どうやって人生の最期まで安心して暮らせるかを追求する空間だ。心地よいコミュニティが形成されているのは、ビジネスではなく、槙本さん自身が「自分が気持ちよく住める環境」を求めてきたからだろう。他県から勉強のためにやってくる人には「それぞれが自分たちでつくったらいいんですよ」と背中を押す。 槙本さんはお近くさまを含めた大人の女子寮を「令和の長屋暮らし」と呼んだ。家族がいなくても、おひとりさまでも、近隣住民同士で助け合う古くて新しい仕組みなのかもしれない。 [東洋経済オンライン] 2026/9/28(月) 7:00 引用元:…