卒業式まで3週間。8年ぶりに弾んだ声で電話をかけてきた父は、航空券もホテルもすでに押さえたと言った。壇上を歩くお前を見るのが楽しみだ、と。息子が数秒の沈黙のあとに返したのは「それはやめておいた方がいいと思う」だった。海外の判定は? ※注:アメリカの大学の卒業式は、家族が遠方から飛行機で駆けつけ、名前を呼ばれた学生が壇上を歩く姿を見届ける一大行事。会場の座席が限られていて、招待できる人数が決まっていることも多い。 投稿者の相談 正直、書いているだけで気が滅入るので手短にする。私(22歳・男)は3週間後に大学を卒業する。専攻を変えたせいで1年多くかかって計5年、その間ずっとアルバイトを続けてきた。楽ではなかったし、やり切ったことは素直に誇らしい。 両親が離婚したのは私が14歳のとき。父はその1年後くらいに別の街へ引っ越した。連絡が完全に切れたわけではないけれど、いつもむらがあった。数か月まめに連絡が来たかと思うと、しばらく音沙汰がなくなる。高校の卒業式は仕事の都合で来なかった。21歳の誕生日にも来ず、カードだけ届いた。初めてまともなインターンが決まって電話で報告したときは「あとでかけ直す」と言われ、次に声を聞いたのは2週間後だった。 先月、その父から突然電話がかかってきた。ものすごく張り切った声で、卒業式のために航空券をもう取った、ホテルも予約した、お前が壇上を歩くのを見るのが待ちきれない、と言う。 私は少しのあいだ何も言えなくて、それから「それはやめておいた方がいいと思う」と伝えた。 父は完全に黙り込んだ。しばらくして「喜んでくれると思ったんだが」と言った。来たいと思ってくれたのはうれしい、でも自分には父がいなかった大事な場面がたくさんあって、卒業式は実際にそばにいてくれた人たちと分かち合いたいんだ、とそのまま話した。 そのあと父はおばに電話し、おばが母に電話し、母が私に電話してきた。私の味方をしてくれて当然の母までが「あなたは厳しすぎる、お父さんは努力しているのよ」と言う。 努力しているのかもしれない。でも私はそれを8年待った。私が間違ってる? 海外の反応 1. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍1,978) 一度顔を出したくらいで、いなかった8年が帳消しになるわけがない。この人が立ち会いたがっているのは「その日」だけで、そこにたどり着くまでの5年間に興味を持ったことが一度でもあったのか。 2. 海外の名無しさん(>>1への返信・投稿者は悪くない・👍505) 父親が最初にやるべきなのは、自分がやってきたことを認めることだよ。謝って、息子が距離を置きたいと言うならその距離を尊重する。本当に大事に思っているなら、まず息子の言い分を最後まで聞くはずだ。関係を作り直すとしたら、始まりはそこからでしょ。 3. 海外の名無しさん(>>2への返信・投稿者は悪くない・👍184) 「喜んでくれると思った」の一言で全部わかる。8年放っておいた相手が自分の登場を喜ぶ前提でいるんだから。しかも断られた途端におばに電話して、そこから母親経由で圧をかけてくる。やることの順番が全部逆だと思う。 4. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍307) ゴール地点で記念写真だけ撮りに来ても、レースの全部を見ていなかった事実は消えない。仕事の報告も誕生日も高校の卒業式も置き去りにされて、それでも一人でここまで走ったんだ。今さら横に並んで写るのが「本物」に見えないのは当たり前だよ。 5. 海外の名無しさん(>>4への返信・投稿者は悪くない・👍88) 「ゴール地点で記念写真だけ撮りに来る」って言い方、うますぎて唸った。今度どこかで使わせてもらう。投稿者はまったく悪くないよ、自分の日を堂々と過ごしてほしい。 6. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍580) 行動に結果が伴うのと同じで、何もしなかったことにも結果は伴うんだよ。8年ぶんの「何もしなかった」がいま追いついてきただけの話で、それを息子の心が狭いせいにするのは筋が違う。 7. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍541) 何度も期待を裏切ってくる相手から距離を取るのは、冷たさじゃなくて自衛だと思う。父親は行動で「息子は最優先ではない」と示し続けてきた。だったら息子が自分の節目に誰を呼ぶかを選ぶのも、同じ理屈で認められていいはずでしょ。 8. 海外の名無しさん(双方ダメ・👍689) タイミングの話をさせてほしい。断る判断そのものは理解できる。でも航空券もホテルも取ったあとに電話一本で切られたら、誰だって足元が抜ける。何年も前から気持ちが冷えていたなら、予約される前に「大きな行事に呼ぶつもりはない」と一度伝えておく手はあったはずだ。父親のやり方も独りよがりだけど、これは双方が言葉を惜しみすぎた結果だと思う。 9. 海外の名無しさん(>>8への返信・投稿者は悪くない・👍412) いや、相談なしに勝手に予約したのは父親の方だよ。行くと決める前に「行ってもいいか」と聞くのが普通でしょ。予約を先に済ませて既成事実にしておけば断れないだろう、という段取りの立て方そのものが、この8年の縮図だと思う。 10. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍299) この件で息子に落ち度があるとしたら何なんだ。8年間、親をやろうとしなかったのは父親の方だ。卒業式に来て誇らしい顔をする権利がほしいなら、その前に関係を立て直す作業を済ませておくべきだった。順番を飛ばそうとしたのは向こうだよ。 11. 海外の名無しさん(投稿者が悪い・👍534) ちょっと擁護できない。父親が離れていた8年に何があったのか、投稿者は一度でも本人に聞いたことがあるんだろうか。離婚のあとに別の街へ移ったのだって、仕事や生活の事情が絡んでいたのかもしれない。連絡が途切れがちな親が全員薄情なわけじゃない。事情を確かめないまま判決だけ言い渡しているように見える。 12. 海外の名無しさん(>>11への返信・誰も悪くない・👍296) 私はどちらが悪いとも言えないな。父親は距離の詰め方を完全に間違えたし、息子は8年ぶんの痛みを抱えている。どちらにも相手を傷つける意図はなかったと思うよ。すれ違いが積もっただけの話で、悪人を一人決めないと気が済まないのは見ている側の勝手だ。 13. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍293) 卒業式は自分が呼びたい人とやればいい。そのうえで、扉だけは閉めきらないでおくのを勧めたい。「関係を作り直したいなら、まず月に一度の電話から始めよう」と伝えておく。断ることと縁を切ることは別だし、その線引きは自分で決められるんだから。 14. 海外の名無しさん(>>13への返信・投稿者は悪くない・👍242) これはいい落としどころだと思う。卒業式についてははっきり線を引きつつ、これから父親とどう付き合いたいのかを考える時間を自分に残せる。感情がこんがらがっているときに、全部か無かで決めなくていいのは大きいよ。 15. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍268) 背中を向けている相手と握手はできないよ。関係の形を決めたのは父親の方で、息子はそれに合わせて応じているだけだ。差し出した手が空を切り続けたとき、いつまで伸ばしていればいいのか、どこで下ろして自分の面倒を見ていいのか、誰も教えてくれない。 16. 海外の名無しさん(双方ダメ・👍431) 冷静に考えてみてほしい。「それはやめた方がいいと思う」だけ言われて、理由は後から出てきたわけでしょ。あの沈黙のあいだ、父親は何を言われたのか本当にわかっていたのかな。伝えるなら最初から順序立てて話すべきだったし、父親も謝罪を飛ばして予約から入った。どっちも会話が下手すぎるんだよ。 17. 海外の名無しさん(>>16への返信・投稿者は悪くない・👍358) いや、投稿者はそのあとちゃんと理由を説明しているよ。来てくれる気持ちはうれしい、でもいなかった場面が多すぎた、と伝えている。これ以上どう丁寧に言えというんだ。相手を傷つけずに断れる言い方なんて、この状況にはたぶん存在しない。 18. 海外の名無しさん(双方ダメ・👍407) 全員が投稿者の味方というのも怖いんだけど、父親がおばに電話して、おばが母に、母が息子に——という流れ、息子の側も結局まだ父親と直接話していないよね。親族の伝言ゲームで温度を上げ合っているという点では、この家族はみんな同じ穴のなかにいると思う。一度二人だけで話した方がいい。 19. 海外の名無しさん(判定保留・👍325) 判断する材料が足りない。この8年、父親は養育費(離れて暮らす親が払う子どもの生活費)を払っていたのか、学費に関わっていたのか、病気や再婚で身動きが取れない時期があったのか、投稿には何も書かれていない。連絡の頻度だけで親を測るのは危うい気がする。 20. 海外の名無しさん(>>19への返信・投稿者は悪くない・👍287) お金を払っていたかどうかと、節目に呼びたいかどうかは別の話でしょ。振り込みは親の義務で、出席は息子からの招待だ。義務を果たしたら招待もついてくる、という仕組みじゃない。呼ぶかどうかを決める材料は、これまで自分がどう扱われてきたかだけだよ。 21. 海外の名無しさん(投稿者が悪い・👍468) 私は少数派かもしれないけど、10年後の自分を想像してみてほしい。父親の葬式で、あのとき呼んでおけばよかったと思わない自信はある? 完璧な親じゃなかったのは事実でも、飛行機とホテルを取るくらいには来たかったんだよ。関係を修復できる機会って、思っているより回数が少ない。 22. 海外の名無しさん(>>21への返信・投稿者は悪くない・👍396) その手の「いつか後悔するぞ」は本当にやめてほしい。距離を置く選択をした人が、親が死ぬ可能性を一度も考えたことがないとでも思ってるの? みんな散々考えたうえで、それでも自分を守る方を選んでいる。自分の後悔を他人の家族に投影しないでほしい。 23. 海外の名無しさん(誰も悪くない・👍283) 誰か一人を悪者にして終わらせるのは難しい話だと思う。とくに母親は完全に巻き込まれた側だよ。元夫から回ってきた話を息子に伝えただけで板挟みになっている。「厳しすぎる」の一言だって、息子と父親の両方を心配して出てきたものでしょ。 24. 海外の名無しさん(>>23への返信・誰も悪くない・👍231) 母親については同じ気持ち。8年間、子どもの前でこの人の不在をどう説明するか考え続けてきたのは母親の方だ。だからこそ、いま息子に「お父さんは努力している」と言うのは、息子のためというより自分の疲れが出ているのかもしれない。誰も悪くないけど、誰も楽じゃないんだ。 25. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍97) 自分の卒業式なんだから、誰を呼ぶかは自分で決めていい。その理由が他人に納得されるかどうかも関係ない。それはそれとして、5年かけて働きながら卒業したの、本当にすごいことだよ。会ったこともないネットの他人だけど、心から祝わせてほしい。当日は最高の一日を。 まとめ 判定は「投稿者は悪くない」が大多数となった。8年ぶんの不在は航空券一枚では埋まらない、断ったからといって縁を切ったことにはならない——扉は閉めずに月一回の電話から始めればいい、という現実的な提案も多く並んだ。 一方で、父が離れていた事情を確かめないまま結論を出しているのではないか、予約を済ませたあとに一言で切るのは酷ではないか、という声も少なくない。10年後に後悔しない自信はあるのか、と問いかける人もいた。8年待った側の痛みと、遅れて来た側の悔い。どちらも本物なのだろう。あなたがこの息子の立場なら、卒業式の座席をひとつ空けておきますか? 元スレッド: 「私が悪いの?何ひとつ来てくれなかった父に、卒業式には来ないでほしいと言った」(元投稿) The post 「喜んでくれると思ったんだが」航空券もホテルも取った父に、卒業式を前にした息子が返した一言… appeared first on 私が悪いの?【海外の反応】.…