1: 匿名 2026/08/16(日) 11:10:19 『アステイオン』104号の特集「漢字・漢語・漢文──文明から考える」は、古今における東アジアが漢字とどう付き合ってきたかを再認識させてくれる優れた特集であった。【写真】契丹小字 を見る様々な立場から漢字とそれによって織りなされる言語・文化が語られており、我々が当然のものとして使ってきた漢字に、こんなに豊かな切り口があるのかと驚かされる。ただ、本特集を読みながら考えたのは、漢字を使わなかった人々、あるいは距離を置いて付き合った人々の存在である。筆者の専門である中央ユーラシア史には、まさにそうした人々が登場する。今回の特集の主役である漢字は、文字自体が意味を持つという性質上、漢語以外の言語を表すのに全く向いていない。外国語を漢字の音だけで表そうとしても、そこにくっついてくる意味がノイズとなってしまうのだ。日本人はこの問題をかなりアクロバティックなやり方で解決した。すなわち、草書体に崩した漢字から意味を取り払って表音文字化し、仮名文字として日本語を表せるようにしたのである。こんなやり方を採って問題を解決した言語集団はユーラシア東方では他には存在しない。他の集団は、自らの言語を表記するために、既に存在した表音文字を使うか、新たな文字を創作して対応することとなった。ニュース漢字文明の周縁で、なぜ多くの文字が生まれたのか?…中国から距離を置いた人々(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース『アステイオン』104号の特集「漢字・漢語・漢文──文明から考える」は、古今における東アジアが漢字とどう付き合ってきたかを再認識させてくれる優れた特集であった。 様々な立場から漢字とそれによって織…