100万人規模のデモが起きた香港で、今度は「扇動的」な本を売ったとして5人が逮捕された。 2026年7月、香港警察は独立系書店2店を捜索した。容疑は、香港政府や司法、警察への憎悪をあおる書籍を販売したことだった。捜索を受けた書店の一つは、閉店理由として経営難だけでなく、規制の曖昧さを挙げていた。明確な禁止図書の一覧はなく、店側が何を置けるのか推測せざるを得ない。 その7年前、逃亡犯条例の改正に反対し、主催者発表で100万人を超える市民が香港の街頭に集まった。1週間後には約200万人が参加したと発表され、若者から会社員、家族、高齢者までが道路を埋めた。 日本で香港民主化運動の顔として知られた周庭は香港に戻らず、黄之鋒は今も獄中にいる。 現在、その規模の政治デモは姿を消した。問題が解決したからか。それとも、声を上げる代償が大きくなったからか。2019年6月16日の香港デモ(撮影:Iris Tong/Voice of America/Public Domain/Wikimedia Commons)…