
来年のバイト月給223万ウォン、店主は208万ウォン…最低賃金引き上げに自営業者からため息(朝鮮日報) 最低賃金委員会は、時給1万320ウォン(現在のレートで約1123円。以下同じ)だった今年の最低賃金を、来年から1万700ウォン(約1165円)に引き上げると決定した。これは4年ぶりに最も高い引き上げ率(3.7%)だ。韓国政府が今年予想している消費者物価上昇率(2.7%)を上回った。来年からはアルバイト1人当たり月間7万9420ウォン(約8645円)、年間95万3040ウォン(約10万3740円)余計に支払わなければならない。 来年度の最低賃金が決定された翌日、ソウル都心一帯の「路地裏商圏」は重苦しい沈黙と複雑な思いに包まれた。冷え込む景気の中で限界の状況に追い込まれていた自営業者たちは「これ以上耐えるすべがない」と、一様にため息をついた。この日の午前7時30分、ソウル市西大門区のあるコンビニの店主キムさん(51)は、物流トラックから降ろされた三角おにぎりを陳列棚に並べていた。顔はやつれ、疲労の色が歴然としていた。キムさんは「夏の電気料金も心配だが、最低賃金引き上げの知らせが重荷だ」と話した。彼は「来年からはアルバイトを雇わずに1人で店舗を運営する『1人店舗』に切り替えるべきか悩んでいる」「夜間はコンビニ自体を閉めることも考えている」と語った。 来年度の最低賃金を月給に換算すると223万6300ウォン(約24万3400円)=週40時間勤務基準=だ。これは小商工人連合会が昨年調査した小規模事業者1000人の月平均営業利益208万8000ウォン(約22万7300円)よりも15万ウォン(約1万6300円)ほど多い。事業者らは「実際の負担は最低賃金よりもさらに高い」と主張する。月給のほかに健康保険や国民年金などの4大保険料も負担するからだ。 こうした事情から、アルバイトの代わりに無人キオスク(セルフレジ)を選択する店主も増え続けている。ソウル市鍾路区で飲食店を経営するチェさん(46)は、2人いる従業員を来年から1人に減らす代わりに、注文用キオスクを導入する考えだ。チェさんは「4大保険料まで含めると従業員1人当たり250万ウォン(約27万円)近く負担しなければならないが、キオスクはレンタル料と手数料で月数十万ウォン(10万ウォン=約1万900円)しかかからない」とし、「これまで客が不便に思うかもしれないと躊躇していたが、もう背に腹は代えられない」と話した。 (引用ここまで) 韓国の最低賃金は来年380ウォン上昇して、時給1万700ウォンになることが決定しました。 NAVERニュースの韓国版記事を見ると、どれも自営業者、中小企業からは陰鬱とした空気感が漂ってきます。 最低賃金引き上げ4年ぶりに最大値···中規模企業「採用・人員削減するしかない」(イーデイリー・朝鮮語) 4年ぶりに3%以上の引き上げ。 ここ何年かは抑えられてきたのですが、インフレが激しいこともあってどうにもならなかったってのが政府側の言い分です。 まあ、正直なところいまだにムン・ジェイン政権時代の異常な伸びが中小企業、自営業者を苦しめているのですよね。 あの時代、製造業が「あー、もう無理無理」とばかりに海外に逃げたのでした。 京紡は韓国において現存する最古の企業で、エッカートの「日本帝国の申し子」にも出てくる企業です。繊維業でしたね。 大阪に買付にきたのだけども、先物に「投資」してすっからかんになったとか記述されてて「いまとなにも変わらねえなぁ」と思ったものでした。 閑話休題。 なんとかがんばって2017年まで韓国での操業を続けてきたのですが、「最低賃金1万ウォン」を標榜するムン・ジェイン政権になった途端、逃げる準備をはじめました。 ちなみにムン・ジェインの大統領就任から2ヶ月後には最低賃金が1060ウォン上がることが決定して、「韓国を脱出します」と宣言していたりします。 一時期、ムン大統領から直接に「海外脱出は許さない」って言われて留まっていたのですが、けっきょく2018年だったかにはベトナムに脱出しました。 途中、明白に雇用情勢と景気が悪化し、なおかつコロナ禍もあってペースを緩めたですが、6470ウォンだった最低賃金はムン政権下の5年間で2690ウォンも引き上げられて9160ウォンになったのでした。 ざっくり41%の引き上げ。 当時、コンビニの店長が「笑い話」で、「1万ウォンにしてくれるんだったらコンビニ経営辞めて店員になるわ」「そっちのほうがよっぽど儲かる」って話していたものです。 実現しましたね。 5年間の経済成長率は年平均で2.5%だったのに、最低賃金は7.45%も引き上げられたのですよ。3倍のペース。さすが赤い政権だ。 ピザの大きさはさほど変わっていないのに、一切れの大きさを大きくしたら取れる枚数は減るに決まってますわな。 現在まで続く内需不況はムン・ジェイン政権下で育てられたものなのですよ。 「2年間で30%ほど最低賃金を上げると雇用が不安定になります。これってトリビアになりませんか?」ってやっちゃったわけです。 10年経ってもまだその影響下にあるのですね。 ……バカに政権を任せてはいけない、って話でもあるなぁ。 日本帝国の申し子—高敞の金一族と韓国資本主義の植民地起源 1876-1945カーター・J・エッカート草思社2004-01-25 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国で起きた「投票用紙不足」事態……なぜ起きたのか、そして周辺事情を見てみよう 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…