極端な半導体集中で成長率は上がっても雇用が後退…韓国の若者の就職は「災害状況」(ハンギョレ) 韓国政府が14日に発表した「2026年下半期経済成長戦略」によると、今年の就業者数は1年前より15万人増加する見込みだ。昨年(19万人)より4万人減少した規模で、今年1月の政府予測(16万人)よりも1万人少ない。同じ期間に実質経済成長率を1%引き上げた3.0%と比較すると、雇用が大きく後退したことになる。政府は来年の雇用が17万人増加すると予測した。 経済成長率と雇用指標のミスマッチは、基本的に資本集約的な半導体産業の特性によるものだ。半導体産業は大規模な設備投資が伴う一方で、一般製造業に比べて雇用創出効果が低い。韓国銀行によると、半導体産業の就業誘発係数(最終需要10億ウォンあたりの直接・間接的な誘発就業者数)は2.4人だ。全産業平均(8.2人)はもちろん、製造業の平均5.1人にもはるかに及ばない。財政経済部のカン・ギリョン次官補は「実質成長率の上昇は主に半導体分野からきている」とし、「半導体の就業誘発係数が高くないため、雇用創出に制限的な部分がある」と述べた。米国・イスラエルとイランの戦争による内需減速と建設投資の回復の遅れも、雇用市場に悪影響を与える要因だ。 さらに、雇用ショックは若年層に集中し、問題を深刻化させている。5月の若者(15~29歳)の雇用率は43.8%で、2024年5月から2年1カ月連続で前年同月比で減少傾向が続いている。これを受けて政府はこの日、2030年までに民間・公共の若者雇用をそれぞれ10万件ずつ、計20万件以上創出すると発表した。「みんなの起業」プログラムを拡大し、若手起業家を10万人以上輩出することを目標としている。政府は第3四半期(7~9月)に具体的な「若者雇用回復策」を発表する計画だ。 (引用ここまで) 青年層雇用率が5月は43.8%。 今日発表された最新の数字によると、6月のそれは43.9%。 6月就業者数6万3千人増加…雇用率は3ヶ月連続で下落(聯合ニュース・朝鮮語) 前年同月比で下落は2年2ヶ月連続の減少。 雇用率自体の数字はまあ、どうでもよくて。いや、高いに越したことはないですけどね。 15〜29歳だと韓国の場合は男子の兵役もありますし、極端に高い大学進学率もあるので低く出がち。 ただ、前年同月比で下落傾向を続けているってのはかなり絶望感強い。 そして「よい雇用」であるところの製造業は9万7000人減少。24ヶ月連続。 韓国の雇用の根幹を担う建設業は6万7000人減少。26ヶ月連続。 それでも一応、経済成長はしているんですよ。 今年の経済成長率はさらに上方修正されてなんと3.0%。 去年のそれがぎりぎり1%に乗せられただけだったことを考えると夢のような数字なのです。 ただまあ、左派政権のやることだったらなにもかもを肯定してくれるハンギョレですら、「雇用のない経済成長にどれほどの意味があるのか」って話をするほどに現状はまずいってことではあります。 記事中にもあるように、そもそも半導体は雇用を誘発しづらい業種であることと、韓国国内にはそこまで「半導体関連業種」が拡がっていないことが原因といえます。 ……っていうか、この状況は充分に予想できた話なんですよね。 メモリ高騰がひどすぎるってだけで、経済情勢も産業構造も変わっているわけじゃない。 たまたま手持ちの産業が時節にあってしまって異常な伸びを示しているだけで、それ以上でもそれ以下でもない。 いつまで続くか分からないボーナスタイムを楽しみなさいよ、としか言いようがないなぁ。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国で起きた「投票用紙不足」事態……なぜ起きたのか、そして周辺事情を見てみよう 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…