韓国・成長率見通し上昇でも庶民経済は苦境…物価・金利・賃金が三重苦(KOREA WAVE) 主要経済研究機関が韓国の2026年経済成長率見通しを相次いで上方修正する一方、庶民の体感景気は依然として不安定だ。半導体輸出の好調が成長をけん引しているが、その効果が内需や脆弱層に広がるのは容易ではないとの分析が出ている。 国際通貨基金(IMF)は8日、韓国の2026年成長率を2.6%と予測し、4月時点から0.7ポイント引き上げた。アジア開発銀行(ADB)も2.6%に上方修正した。海外投資銀行8社の平均見通しも6月末時点で3.0%となり、1カ月前から0.2ポイント上昇した。 (中略) 成長が一部の輸出大企業や高所得層に偏る中、消費と投資が回復すれば需要面から物価上昇圧力が強まる可能性がある。国家データ処の家計動向調査によると、2026年1~3月の所得上位20%と下位20%の格差を示す倍率は6.59倍で、2020年1~3月以来の高水準となった。 6月の消費者物価上昇率は前年同月比3.2%で、2年6カ月ぶりの高水準だった。中東情勢の緊張で国際原油価格やウォン相場も不安定になっており、供給面からの物価圧力も再燃している。 さらに韓国銀行による利上げの可能性も庶民経済の負担を高めている。韓国銀行の資料では、貸出金利が0.25ポイント上がると家計債務者全体の年間利子負担は約3兆2000億ウォン(約3520億円)増えると推計された。1人当たりでは年間約16万3000ウォン(約1万8000円)の追加負担となる。 (引用ここまで) 何度も何度も楽韓Webで語っていることですが、メモリが異常なほどの値上がりをしているだけで韓国経済の根本はなにも改善されていません。 メモリが値上がっているだけなので、生産量はそこまで増えていません。 工場も増設されたわけでもないし、そもそも半導体工場は人が介在するスペースを極限まで減らす方向性です。 人が関わらないほうが歩留まり(良品率)が上昇するのですね。 メモリ周辺でなにかが起きているかっていうと……起きてないんだな、これが。 前述したように生産量はそこまで増えていませんから、素材や製造機器の導入ペースも増えているわけではない。 さらにいえばそれらの機器、素材は外国企業のものがほとんどです。 6億ウォンともされる成果給をもらったのは、サムスン電子で2万人ていどのメモリ部門の従業員と、SKハイニックスの4万人ほどの従業員。 6万人が大規模な成果給をもらったら経済が動くのか、って言われたら……うん。 ないよりはマシだけども、経済って底上げのほうが効くんですよね。 所得の上位20%と下位20%を比較した時の格差は6.59倍。 この数字はコロナ禍の真っ最中であった2020年第1四半期以来の悪さだそうですよ。 あの時も、全世界的に低賃金層が一気に切られて、平均賃金が上昇したほどでしたね。 基本、景気が悪ければ悪いほどこうした格差は拡大するものなのです。 かつ、物価上昇は止まらず、その対応のために金利引き上げが予想されている。 韓国の脆弱層は生活費を借金でまかなっていることが多々あり、金利上昇が直撃しそうだと。 で、記事タイトルの「物価・金利・賃金の三重苦」につながると。 全体が経済成長しているように見えても、実際に伸びているのはほんの一部。 そうした偏りの余波が成長を享受した一部分以外を襲っている、ってところです。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国で起きた「投票用紙不足」事態……なぜ起きたのか、そして周辺事情を見てみよう 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…