ハンファエアロの「推進剤の残留物」は第1級危険物……防衛事業庁、把握していながらも点検せず(ハンギョレ・朝鮮語) 「水に濡れた推進剤は爆発危険性が低い」というハンファ·エアロスペースの主張とは異なり、爆発事故が起きた「火薬洗浄室」にあった「推進剤残渣」は政府規定上「1級危険爆発物」に該当することが確認された。 防衛事業庁は該当洗浄室を「製造・保存施設」ではないとして管理・監督対象から外したが、労働当局は事故前にも洗浄室を「推進剤製造工程」に分類し管理していた。 ハンギョレが10日に入手した防衛事業庁の「軍用銃砲・刀剣・火薬類安全管理マニュアル(指針)」によれば、爆発・火災発生時に人命·財産被害を予防した目的の「危険物等級」で火薬類は1等級(爆発物)に該当する。 この危険物等級は国際連合(UN)が定めるものと同じだ。 マニュアルは、1等級火薬類の特性と爆発の危険性によって、6つの級数に細分化して分類した。 1.1級(集団爆発)、1.2(集団爆発ではないが破片生成)、1.3級(集団火災)、1.4級(普通火災)、1.5級(鈍感性が大きい爆発物)、1.6級(鈍感性が非常に大きい爆発物)などだ。 今月1日午前11時59分頃、大田事業場の「56棟洗浄空室(洗浄室)」で起きた爆発は、「隣接露出物に深刻な被害を与え、隣接した無防備状態の貯蔵爆発物に急激な速度で爆発を伝播する(放射庁指針)」 集団爆発(1.1級)の分類されていた。 防衛事業庁関係者はハンギョレに対し、「(火薬・水・洗浄剤・安定剤などが混合された固体推進剤は)指針上、第1級危険物である爆発物に該当する」とした上で、「事故が発生した56棟にあった爆発物が、第1級危険物の6つの等級のうちどれに該当するのかについては、現在捜査・調査中であり、答えるのは難しい」と明らかにした。 これまでハンファは、実際には爆発物である推進剤の残りかすを「スラッジ(泥の形の沈殿物)」と表現し、釈明してきた。 推進剤のみならず,使用された洗浄剤も引火性物質(1,2-ジクロロエチレン)であった。 捜査当局の現場鑑識では洗浄機械と残留物質、電動工具(機械)などが発見された。 防衛事業庁は該当洗浄室の存在を知りながらも「製造·貯蔵施設ではない」と判断し、一度も点検しなかった。 火薬類製造·貯蔵施設に対する許可権限と管理·監督責任は防衛事業庁が持つ。 防衛事業庁とは異なり労働当局は該当洗浄室も「推進剤製造作業工程」に分類し管理·監督してきた。 雇用労働部傘下の韓国産業安全保健公団が昨年作成した「作業環境測定結果報告書」によれば、56棟の洗浄室は2018·2019年爆発事故が起きた51棟(充電工室)、70棟(離型工室)などと共に推進剤製造工程(生産1チーム)に分類されている。 (引用ここまで) 今月1日に起きたハンファエアロスペースの大田事業所での爆発事故。 5人が亡くなり、2人が重軽傷を負った事故となっています。 爆発が起きたのは「火薬洗浄室」でした。 当初、ハンファエアロは「火薬から不純物を取り除く工程であるために、火薬は水に濡れる。そのために危険性は高くない部署だった」との説明をしていたのですが。 「いや、そうか?」って思っていたのですよ。 火薬なんてなんらかの形で燃えれば連鎖反応が起きて大爆発に至るものですからね。 もちろんどのような工程であったかは直接見ていませんが、洗浄剤としてはジクロロエチレンが使われていたとのこと。 ……常温で引火する物質です。 火薬を扱う部署は韓国の防衛産業を管轄下に置いている防衛事業庁の区分では危険物等級で1級。それも上位の「集団爆発の可能性あり」に分類されるものではないか、とするニュース。 一応、防衛事業庁が配布してるマニュアルはあったってことになりますかね。 でも、いつものようにマニュアルは無視していたと。 ハンファエアロスペース大田事業所での爆発事故は3回目。 今回の爆発もあわせて13人が亡くなっています。 ……まあ、どこまで行ってもこんなんなんでしょうね。 もう一本、ハンファエアロスペースがらみのニュースを。 【独自】爆発事故のハンファエアロ、8年間で44件の安全改善を要求されていた(ソウル新聞・朝鮮語) 16日、ソウル新聞が確保した資料によれば、防衛事業庁と大田地方雇用労働庁などは2019年から4月までハンファエアロ大田事業場内の軍用火薬類製造・保存施設を対象に8回の安全点検を実施し、計44件の改善を要求した。 最も繰り返し指摘されたのは、アースと静電気の管理だった。 アースは静電気発生を防ぐために電気が地面に抜けるようにするもので、火薬類製造・貯蔵施設で最も基本的な安全項目に挙げられる。 大田事業場で7年間接地など電気的安全性関連指摘は計12件で、2020年以後ほぼ毎年現れた。 ウソク大学校消防防災学科のコン・ハソン教授は「推進体や火薬類を扱う施設では小さな静電気スパークも火がつく点火源になりうるので、静電気発生と蓄積を防ぐ管理が核心」と指摘した。 爆発の危険を下げるための停滞量(一つの施設に置ける火薬類の量)と貯蔵管理も、繰り返し改善要求の対象になった。 2019年には「超過保存で停滞量統合管理が必要だ」という指摘と共に認可停滞量と作業人員表記も脱落したという指摘が出てきた。 2020年にも貯蔵施設の停滞量超過が指摘され、昨年には地下弾薬庫の現況板に発糖火薬量と許可停滞量·管理停滞量を書かなければならないという改善要求が出てきた。 許可された量より多い火薬類が一つの空間にあれば、事故被害が大きくなる恐れがある。 (引用ここまで) 「アースをきっちり取れ」って火薬取り扱い企業が繰り返し指摘されている、ってことでお察しください。 あと火薬の停滞量(ひとつの作業所に置いている火薬の量)も超過しているとの指摘もあったそうで。 いや、ほんとにさぁ。 そうやって韓国経済ってのは成長してきたんでしょうけどね。 いつまで経っても「ハーネスなしで高層建築をしている自慢」みたいなことやっているんだよな……。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 サムスン電子のボーナスは6000万円! メモリ景気に沸く韓国!! 本当に韓国経済の景気はよいのか? 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…