「手続きの公正」に敏感な韓国の若者ら、政争を離れ「参政権の侵害」に警鐘(ハンギョレ) 「投票用紙不足問題が、なぜ20~30代だけの問題として扱われるのか、なぜ全国民にかかわる問題として捉えられないのか、不思議でした」 10日、韓国の全国18大学のキャンパスで「統一地方選挙の投票用紙不足事態」を糾弾する共同時局宣言を行った趣旨を尋ねたところ、学生たちはこのように答えた。「参政権侵害」という憲法上の価値が損なわれているにもかかわらず、体制側の反応が消極的であることへの「不可解さ」が、彼らが声を上げるようになった最大の理由だった。学生たちは、政派的な得失に応じて問題を縮小・歪めようとする陣営論理を警戒しつつ、この問題が「若者」だけの問題ではなく、参政権を持つすべての人々の問題だと強調した。 (中略) 特に若者たちは、こうした事案が政争として消費される現実に強い拒否感を示した。西江大学のイ・ヨヌ総学生会長は「参政権の侵害を回復するための正しい手続きを探すよりも、問題を再び白黒論理や党派論争に閉じ込めようとする動きを懸念した」とし、「政争を離れ、問題を提起する最後の機会だという考えから立ち上がった」と語った。高麗大学のイ・ジミン非常対策委員長もまた、「選挙管理委員会の構造改革という本質から外れ、特定の政派の主張に巻き込まれれば、声の波及力が半減することを警戒した」と話した。 そのため、若者たちは極右的な陰謀論に依拠した「不正選挙」というフレームはもちろん、「再選挙」という比較的穏健な要求さえも意識的に排除した。国政調査・特検などによる真相究明▽中央選挙管理委員会(選管委)の構造改革▽市民参加型の監視機関の構成の3大要求事項に集中するためだ。イ・ヨヌ総学生会長は「再選挙の必要性や実施の可能性を論じる前に、実際の被害者と責任主体が誰なのかを確定することが正しい手順だ」とし、「現時点では『徹底的な真相究明』に焦点を合わせている」と説明した。 (引用ここまで) まだまだネタの尽きない投票用紙不足問題。 韓国の大学生が共同で声明を出しています。 「これは基本的人権にかかわる事案だ」 「左右の思想の関係なしに大問題だと把握してほしい」 「政権側の対応が鈍い」 ──といった不満を述べています。 大学生からしてみたら「この韓国社会のままでは我々や次の世代にとって、とんでもない負債となってくる」って認識があるんでしょうね。 なにしろ、民主主義国家であるはずなのに参政権が確保されていないのですから。 「ただのミスじゃん」って韓国を擁護する人は言うかもしれませんが。 あるいは「ドイツでも日本でも投票用紙不足の事例はあった」って言うかもしれませんが。 日本は長野だったかで1票分だけ足りなかったってだけ。 ドイツでは「参政権が確保されなかったので再選挙」との決断をしています。 でも、韓国では選管委を糾弾するだけで「これに対してどうするのか」って対応がなにもない。 まあ、とても韓国らしいですけどね。 再選挙を求めるか否かの世論調査も行われていまして。 「再選挙すべし」が44%。「再選挙に反対」が48%で拮抗しています。 ただ20代は67%が賛成、30代は62%が賛成とここでも若い世代が「公正」を求めて糾弾しています。 「全面再選挙」賛成44%···20〜30代は60%以上賛成(国民日報・朝鮮語) でもまあ、絶対数が少ないので全体では反対意見のほうが多くなってしまう、と。 韓国の20〜30代が社会に対して憤っているのはこうした部分の反映なのですよ。 自分たちが蔑ろにされているって感じているのでしょうね。 ま、世代対立、世代間分断なのですけども。 ちなみにソウルのオリンピック公園で行われているデモは尻すぼみになりかけているとのこと。 なぜかというと、ユン前大統領支持派がじわじわと場所を占めつつあって、星条旗を掲げるなどしはじめたから。 そうした「党派性」とは違うんだよな、ってのが実際の気分なのでしょう。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 「日韓協力は可能なのか」との話題を安保面から見てみる 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…