ソウル市長選、不動産高騰で与党敗退 釜山など主要12首長選は勝利(日経新聞) 韓国で3日に投開票された統一地方選は、革新(進歩)系与党「共に民主党」が主要な16の首長選のうち12カ所を制した。ソウルでは李在明(イ・ジェミョン)大統領の選んだ候補が敗退した。首都圏の不動産価格の高騰が影響したとみられる。 b 接戦となったソウル市長選は4日、5選を目指した保守系野党「国民の力」の現職、呉世勲(オ・セフン)氏が勝利宣言した。選挙前の世論調査では同市前区長の与党候補、鄭愿伍(チョン・ウォノ)氏が10ポイントほど呉氏を引き離していた。 b 韓国メディアが投票日に実施した出口調査も同様の結果だったが、結果は呉氏が僅差で逆転した。公営放送KBSの出口分析によると、20〜30代の男性が呉氏を強く支持した。20代男性の75%が呉氏に投票した。 b 呉氏は勝因について記者団に「ソウル最大の懸案は不動産問題だ」と述べた。李政権はマンション価格の高騰に歯止めをかけるため、複数所有者への課税強化などの対策を講じたが効かなかった。 b ソウルで最も人気の高い江南エリアでは84平方メートルの部屋が60億ウォン(6億3千万円)を超えるという。政府の対策の結果、賃貸物件が減り家賃も上昇している。 (引用ここまで) もうちょっと統一地方選挙についてのお話を。 16の道知事、広域・特別市首長についてはソウル市で現職のオ・セフン市長が勝利したのは不動産高騰が最大の問題だったとの話が日経新聞から出ています。 まあ、そういった部分は少なからずあるでしょう。 ただ、もうひとつある「若い男性がオ・セフンに投票した」ってのが大きいだろうなぁ、と感じます。 その原因が不動産高騰なのかは微妙なところ。 ソウルに住む若い男性が現状の韓国政府に不満を持っていないわけがないですね。 そうした「怨念」がオ・セフンをぎりぎりソウル市長に押し上げたのでしょう。 ただ、市議会議員選挙では共に民主党所属議員が多数となって、いわゆるねじれ市議会となったのでこれからの4年は茨の道となると思われます。 もうひとつ保守勢力についてチェックしておきたいのが元国民の力党代表であったハン・ドンフンが無所属で国会議員補選で当選したこと。 元々は検察官でユン大統領の検察総長時代から部下であり、ユン・ソンニョル政権において法務部長官(法務相に相当)を務めるなど、ユン前大統領の懐刀といっていい立場だったのですが。 ユン・ソンニョル大統領の戒厳令発令から弾劾にかけてユン大統領と対峙したために、国民の力党代表の地位を石もて追われています。 ハン氏は立候補後に「これはイ・ジェミョンとの戦いだ」と述べて選挙戦を戦い、共に民主党側が擁立した候補も「私が勝つということはイ・ジェミョン大統領が勝つことだ」と述べていたので注目選挙区のひとつだったのですね。 結果、ハン・ドンフン議員が誕生しました。ちょっと注目点となります。 オ・セフンがソウル市長を続けられること、およびハン・ドンフンが無所属で国会議員になれたことで、時期大統領選挙でちょっとだけ保守に目が出てきた可能性があります。 その一方で大勝した与党側ですが、ひとつ大きな星を落としています。 それが慶尚南道でキム・ギョンスが負けたこと。 かつてムン・ジェイン大統領の側近中の側近、腹心以上の存在とされていたものの、いわゆるドルイドキング事件でニュースサイトのコメント順位を操作したことで有罪判決を受け、慶南知事職を失ったた人物です。 その後、ユン政権から特赦を受けて被選挙権を取り戻し、今回は政治家として復帰する腹づもりだったのですが。 失敗に終わりました。 最後にチョ・グクが国会議員補選で敗北したことも大きなトピックといえるでしょうね。 共に民主党からの候補と票を食いあって(いわゆるカニバって)、国民の力側の候補が当選してしまった。 チョ・グクは自らが結党した祖国革新党の代表から退くことを表明しています。 チョ・グク、平沢での敗北責任で党代表辞任「反省しながら次の準備」(朝鮮日報・朝鮮語) これで革新側はキム・ギョンス、チョ・グクとムン・ジェイン直系の後継者をふたりとも失ってしまったわけです。 これがけっこう痛い。時期大統領を誰にするか、との大きな選択肢をふたつも失ってしまったわけです。 当面はイ・ジェミョンと「KOSPI8000!!!」って勢いだけでなんとかできるとは思うのですが。 次がどうなるか。 だいぶ韓国の政治情勢が混沌としてきたな、と感じます。 ……まともな韓国ウォッチャーみたいなこと書いちゃったな。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 「日韓協力は可能なのか」との話題を安保面から見てみる 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…