韓国労働相「サムスン電子の超過利益は社会に還元」 社会連帯賃金巡り観測気球(朝鮮日報) 韓国雇用労働部(省に相当)の金栄訓(キム・ヨンフン)長官は27日、サムスン電子の成果給問題について「大企業の超過利益を社会にどう還元するか、韓国型社会連帯賃金の可能性を模索する議論を行いたい」と発言した。 「社会連帯賃金」とは大企業と中小企業、正社員と非正規社員などの賃金格差を小さくするため欧州で導入された政策だ。これまで労働団体や政界の一部から導入を求める声が相次いでいたが、金栄訓長官もこれに言及したかったようだ。雇用労働部は6月1日にこの問題について緊急の討論会を開催する。 金栄訓長官は同日記者団の取材に応じ「サムスン電子は私企業だが、AI(人工知能)時代を生きるわれわれにとって半導体は空気のようなものになった」とした上で上記の考えを示した。金栄訓長官はさらに「工場の形式は微妙だが、資本と労働が投入されて生まれた財貨の性格が公的なものなら、これも公的でないかを考えるべきだ」とも述べた。 (中略) 問題はこの制度自体が企業の成果主義原則に反することだ。スウェーデンは1951年に収益性の高い企業が過度に高い賃金を支払うことを防ぐためこの制度を導入したが、問題が大きくなり最終的に90年代に入ると廃棄された。成果以上の賃金がもらえない熟練工の間で不満が広がり、また企業も優秀な人材の確保が難しくなったからだ。金栄訓長官もこれを意識するかのように「スウェーデンのモデルをそのまま適用するのは難しく、新たな方法を見いださねばならない」との考えを示した。 (引用ここまで) 巨大な利益を得たサムスン電子を「公的なものである」と定義して、超過利益を社会に還元させろとする意見が韓国の雇用労働部長官(厚労相に相当)から出てきました。 以前、同じような話がちらっと出たのですが、この時は「サムスン電子から納税された法人税を国民に還元する」って話でした。 ただまあ、外信がそのニュースに接したとき、 んで、今度は本格的に「サムスン電子の利益を我々のものとしよう」と言い出した、と。 前半を読んだ時点で「うっわ、21世紀も四半世紀が過ぎようとしているのにスウェーデンモデルとかマジっすか」って思ったら、記事でも言及されてましたね。 熟練工でも初心者でも「同一労働同一賃金」として扱って、「社会正義」を実現するためのモデル。 まあ、実際には問題が多すぎて崩壊したんですが、スウェーデン社会を疲弊させるのにけっこうな役割を果たしました。 以前からイ・ジェミョンには「大企業を憎む性向がある」との話をしています。 それは小卒で少年工となっていた出自と大きな関連性があるのでしょうけども。 今回の雇用労働部長官の話もこのベースがあることを認識した上で聞くと、まるで異なったストーリーを描けるのではないでしょうか。 ちなみにですね、大統領府の首席報道官もこの発言をフォローしています。 「公論化の機会があるだろう」ですって。 青瓦台、労働部長官「超過利益分配」に「公論化の機会がありますように」(朝鮮BIZ・朝鮮語) そもそも「超過利益」とはなにか。 赤字になったらどうするのか。 こんな異常な利益が財源として永続するのか。 たった2、3年前のサムスン電子のメモリ部門は14兆ウォンの営業赤字で、SKハイニックスに至っては企業自体が7兆7000億ウォンの営業赤字。 メモリのサイクルなんて半導体の中でも一番厳しいものでしかない。 「利益が公的」なら「赤字も公的」になるんだろうね? ま、韓国の閣僚なんて、そこまで考えてないと思いますけども。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 「日韓協力は可能なのか」との話題を安保面から見てみる 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…