韓国は「プランB」なき日本とどのように協力していくのか【コラム】(ハンギョレ) 韓国と日本の間には決定的な違いがある。長い歴史を通じて形成されてきた両国の「中国観」だ。 昔から「中華秩序」と呼ばれる国際秩序を受け入れて生きてきた韓国人は、中国のことを真っ向勝負するのは難しい「大国」だと考えている。対して日本は中華秩序の外で生きてきたし、明治維新(1868)で富国強兵を成し遂げ、清を打ち破り、独自の地域覇権秩序を築いた(1895)という強烈な歴史的経験がある。そのため、日本にとって中国中心の地域秩序を受け入れるということは、自らの長年の「アイデンティティー」と日清戦争以降の国家的「成功」の否定を同時に意味する。国の骨格が折れない限り、到底受け入れられないだろう。 興味深いのは、日本は厚かましい侵略戦争を繰り広げた結果、無惨に敗北したにもかかわらず、東アジアの戦後国際秩序が彼らに有利な方向へと再編されたことだ。現在この秩序を維持しているのは米国、つまり「米日同盟の力」だ。したがって、韓国人が「米中どちらにつくのか」との問いを「道具的」に受け取るとすれば、日本人は生死にかかわる「存在論的」追及だと感じる。まさにこの点で、韓国と日本の「中国観」は根本的に異なる。 振り返ってみると、「中国の台頭」がはじまった2010年以降、日本の外交は「米国を助けながら(!)」現在の秩序を何とか維持しようという凄絶な死闘いだったと言える。国内の反発世論を抑えつけながら「集団的自衛権」の限定的な行使に向けた立法作業を完了(2014~2015)し、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」という「中国けん制」のためのグローバル戦略を打ち出し(2016)、防衛費を国内総生産(GDP)の2%にまで引き上げることを誓った(2022)のに続き、韓米日3カ国軍事協力への第一歩を踏み出すことに成功した(2023)。それを足がかりとして本格的に中国に圧力をかけようとした瞬間、第2次トランプ政権が登場したわけだ。 日本の高市首相は、3月の首脳会談でトランプ大統領に抱きつくという行為と、「世界に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」という露骨なへつらいを交えつつ、米国と中国の「戦略的接近」の阻止に最善を尽くしたが、実現できなかった。トランプ大統領と中国の習近平国家主席は今月14日に北京で会談し、両大国が今後「建設的戦略的安定関係」を築いていくことで合意した。習主席は会談で「高市の日本」に対する激しい怒りをあらわにしたという。 (中略) 韓日が力を合わせ、米中双方からある程度の自律性を確保する「プランB」を考えることはできないだろうか。改憲を通じた米日同盟の強化という「プランA」にすべてを賭けようとしている日本は同意しないだろう。日本との関係改善は良いことだが、具体的にどのような協力を進めていくのかについては、今後かなりの「意見の相違」があらわになっていくだろう。それによって、韓国の進歩と日本の主流の「戦略観」はやはりかなり異なるのだということを再確認することになるかもしれない。政府にもこのようなリスクを念頭に置いてもらいたい。 (引用ここまで) おっと、このコラムはちょっと面白い。 ハンギョレの論説委員であるキル・ユンヒョン氏はかつてムン・ジェイン政権の行ったGSOMIA破棄宣言について「国家のすべての威信をかけて繰り広げた韓日外交戦で、韓国が白旗を掲げたのだ」と書いたことのある人物。 あと韓国海軍による海自P-1への火器管制レーダー照射事件についても「詳しいことを消息筋から聞いたが、日韓のどちらが正しいかは言及できない」と暗に韓国側に非があることを認めてしまうなどしてしまう人物です。 比較的、日本について詳しいはずなのですが「日本の中国観」についてこうした話を書いてしまうくらいなんですねーっていう。 「日本は日清戦争に勝利し、独自の地域覇権を築いたのだ」かぁ。 そのていどの100年ほどの「中華秩序からの脱却」であれば、ハンチントンも「日本は独立した文明だ」とは書かないんだよなぁ。 韓国の立場では「日本はアジアでいち早く西欧の文明を取り入れただけで覇権国になった」って言いたいのでしかたないんですけどね。 現在の外交において「プランBがない」のはまあ、しかたがないところ。 一応、Bダッシュくらいのものはカナダのカーニー首相が唱えた「中堅国戦略」が挙げられるでしょうけども。 ただ、実際問題としてアメリカとの協力なしに中国と相対することはできませんよ。 そういう意味でプランBはないし、なくてもしかたがない。 というか、外交にプランBどころかまともなプランAもないのが韓国の現状ですけどね。 プランAが「中国に謝々、台湾にも謝々」ですから。 実際に中国行って習近平とシャオミのスマホで自撮りしてて、「なるほど、これが中国に謝々ってヤツか」ってなりましたが。 まあ、あれがイ・ジェミョンの言うところの「国益を最大化する」行為、なんでしょうかね。 んで、「日韓が協力して米中双方からあるていどの自立性を確保する『プランB』はどうか」なんて言い出しているんですが。 ……ご冗談を。 「米中双方から距離を置きたい」のは韓国左派のやりようであって、日本のそれじゃないんですよ。 まかり間違って中道あたりが政権奪取に成功すれば別ですが。 こんなコラムにだまされる日本人がいないといいですね。 note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 「日韓協力は可能なのか」との話題を安保面から見てみる 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…