免許をとったばかりだったから車には若葉マークがついていた。車は父のお下がり。駐車場はアパートの前にある専用だった。引っ越ししてきて一週間ほどが経ったある日、いつものように駐車場に車をとめてアパートに入った直後に鬼のようにピンポンを連打された。びっくりして慌てて出たら40代くらいのオバサンがすごい形相で立っていて、こちらが口を開く前に「〇番にとめているのはあんたでしょ!あそこはうちがずっととめていたのに勝手にとめるな!」と怒鳴りつけられた。てっきり自分が間違えてとめてしまったのかと思って、平謝りしながら急いで車を動かした。「二度と勝手にとめるなよ!」とすごい剣幕で怒られたものの、駐車場の番号は間違えてなかった。番号を間違えて覚えてたのかな?と思って一度車を空いていたところに置いて部屋に戻って契約書を確認したら間違えていなかった。念のため管理会社に連絡して相談がてら聞いてみたらそこは間違いなく私が借りているスペースで間違えているのは向こうの方だとわかった。とりあえず、向こうの勘違いだから管理会社の方からとめてある車の持ち主に話してくれることになった。この時点では私も管理会社の人も単純に同じアパートに住んでいる人の勘違いだと思っていた。私が開けたスペースにとまっていたファミリー向けのワゴン車のナンバーは、管理会社に登録されておらず、連絡のしようがないから警察に相談してくれと言われた。正直あのオバサンに関わりたくなかったし、警察に相談するのは気が引けたんだけど実際車をどかしてもらわないと私が困るわけで、迷いに迷った末に近くの警察署に電話した。数時間後に折り返し電話があって、車の持ち主に注意をしたからすぐに動かすはずだが、もし動かさなかったり、何かあった時はすぐに相談してほしいと言ってくれた。お礼を言って電話を切った日の夜に、また鬼チャイムが鳴った。…