1 名前:煮卵 ★:2026/05/03(日) 11:48:00.82 ID:XGWyqzCU9.net (略) ※本稿は、谷本真由美『世界から見た日本の保守』(扶桑社新書)の一部を再編集したものです。 ■廃墟となった元ネスレの高層ビル クロイドンの街の中心は、都市政策にも大失敗しており、イギリスで時々、典型例として取り上げられるほどです。 地方税は高額なのに自治体は過去に破綻しており、裕福な住民も多く住むはずなのに、市は行政に失敗しています。犯罪を防いだり、特定の人種が固まった地域を作らないような街作りも行われていません。 そして、この街作りの失敗にも移民問題が大きく関係しています。 クロイドンには1960年代に建てられたコンクリート造りの無骨なビルが多数立っていますが、その中でももっとも高いビルである元ネスレのビルが有名です。このビルはネスレ社が移転したため、2017年に中国の不動産開発会社であるR&F Propertiesが取得しました。 2000年以降、イギリスでは中国資本によるオフィスビルや住宅の買い占めが盛んになりました。イギリスの不動産価格は、ロンドンや都市部の場合、2000年からの20年間で倍近くにも値上がりした物件が多く、不動産投資ブームの真っただ中でした。資産の多くを不動産に替える人も多く、2010年頃までに不動産を入手した人たちの資産はどんどん増えていきました。 ■外国人に買い漁られ、そのまま放置 イギリスは、日本と同じく外国人が土地や不動産を自由に売り買いでき、所有にも制限がないため、政治的に不安定だったり土地を所有できない独裁国や途上国から莫大な資金が流れてきました。 中国や香港、シンガポール、台湾、ロシア、中央アジア、アフリカ、南米など全世界から資金が集まってきたのです。今の日本でも外国人による不動産取得が大問題ですが、それよりはるかに大規模な外国人による買い占めが20年以上前から存在したのです。 このような流れの中で中国資本に買収されたネスレのビルとその周辺地域は、行政的には再開発の対象になっていました。ですが、2019年頃から工事が始まったものの、2020年に工事が停止し、中国における不動産バブルの崩壊とともにビルの開発が中止となり、そのまま放置されているのです。 ■ホームレス、移民、難民の溜まり場に ビルの周りは足場が残されたままで穴だらけの廃墟同然になっており、その地下は路上生活者が排泄する場所であり、麻薬取引も行われる無法地帯として有名になってしまっているのです。昼間に訪問してみましたが、ビルは落書きだらけで、放置された建築現場にはゴミが山積み、不法侵入したホームレスの住居となって排泄物の臭いが蔓延していました。 しかし、驚くべきことに、この物件の所有権は中国の会社にあるので、地元の自治体も中央政府も手出しができないというのです。ロンドンではオフィス物件も住宅も不足しているというのに、このように中国系資本が不動産を買い漁って放置してしまうのです。 ネスレビルのように、荒れた地域には貧しい移民や難民、犯罪者が集まり、街の景観は破壊され、豊かな人々は引っ越していきます。自治体が都市計画を頑張っても、こうした荒れたビルがあると、いくら対症療法をしても効果がありません。 ■「ディストピア」としては完璧な場所 ネスレビルの前には、フェアフィールドホールズという公民館があり、かつてはデヴィッド・ボウイやレッド・ツェッペリンが演奏していた有名な場所です。治安が良ければ観光向け音楽フェスや様々なイベントが可能なはずです。ロンドンから列車で15分ほどと日本で言えば中野や船橋のような場所なのに、実にもったいない話です。 今や1960年代の華やかな名残はなく、地元の人たちはなるべく避ける地域になっています。そのあまりに酷い荒れ方に、ハリウッドが「犯罪現場」や「SFに登場するディストピア」の映画撮影に使う有り様です。セットを組む必要がないからです。 多様性と近代化、ポストモダン、ユートピア思想により豊かになろうとした結果、その予想がすべて逆になってしまった今のイギリスを象徴しているようです。 このように荒れ果てているクロイドンでは、難民と当局、逆に難民に反対する地元民と当局、もしくは外国人同士の衝突が頻繁に起きており、今のイギリスの空気を代表するような地域になっています。 続きは↓ [PRESIDENT Online] 2026/5/3(日) 9:15 引用元:…