今年に入り神奈川県内で起きた交通死亡事故で、死者数が5月末時点で全国ワーストの59人(前年同期比16人増)に上っていることが23日、分かった。 県警の和田薫本部長は同日の定例会見で「関係機関、団体と一丸となり、取り組みを強化したい」などと述べた。 県警によると、1~5月の交通死亡事故は58件で、状況は「二輪車運転中」23件、「歩行中」19件、「自動車運転中または同乗中」と「自転車乗用中」がそれぞれ8件となっている。 形態別では車両単独が17件で、車両同士の事故は「右左折時」(9件)と「出合い頭」(7件)が多かった。 車両が歩行者を巻き込んだ事故では「車道横断中」(10件)が最多だった。 和田本部長は「7、8月は毎年、飲酒運転による事故が増える傾向にある。 暑さや疲れによる漫然運転や開放感による悪質、危険な運転も懸念される」と指摘。 自転車利用者のヘルメット着用率が全国ワースト7位の8・9%にとどまった県警の調査結果にも触れ、「各自治体に購入費補助を働きかけるほか、啓発活動などにも引き続き取り組みたい」とした。…